やっと決まった就職〜この出会いを大切に
仕事私は統合失調症と強迫性障害です。障害者での就職先を探していたときに、障害者の就労を支援する就労移行支援事業所というものがあることを知りました。就労移行支援事業所では、就職に向けてビジネスマナーやストレス対処法、自分と向き合う自己理解や自分の障害の説明の仕方、エクセルやワードなどのPC訓練等々を学びます。私は1年3ヶ月ほど、就労移行支援事業所に通所しておりました。就職に必要なプログラムの受講や社企業実習も終わり、具体な就職活動が始まりました。私も含めてみんなそうですが、特例子会社や企業の障害者枠、ときには一般枠でも応募します。私は10社ほど応募しましたが全部不採用でした。そんな時、昨年の夏に実習に行かせて頂いた企業様が新しい事務所を開設するということで、私が通所している就労移行支援事業所に挨拶にこられました。それがきっかけとなり就職することになりました。
就活に向けた実習や準備
昨年の夏に現在の勤務先に実習に行かせて頂き、毎日自分の障害についてのコラムを作成していました。自分の障害をコラムに書くことで、心の中も頭の中も整理されて、自分の障害と向き合う良い機会になり、自分の症状が随分良くなったように思えます。また、私は文章を書くことが好きだから楽しんで実習することができました。
計4社に実習に行き事務補助、作業系などを経験しました。就労移行支援事業所での実習課程が終わって、就活過程になりました。応募先の企業に合った内容の志望動機や自己PRなどを考え、毎日履歴書や職務経歴書を作成し、それを添削してもらう日々で正直しんどかったです。まわりからもっとゆっくりしたらといわれましたが、1社応募書類を送ると返事が返ってくる前に次の会社に応募するような毎日でした。でも、結果は全部不採用でした。
再びの出会い
今年の2月頃に現在の勤務先の代表が事務所を新たにもうひとつ開設することを就労移行支援事業所に報告兼挨拶に来ておられて、「私の家のすぐ近くですね」と話をしていました。
私は計10社ほど応募しても全部不採用で意気消沈していたときに、今の勤務先が私の家の近くに事務所を開設したことを思い出し、「アルバイトでもいいから雇って欲しい」と私が就労移行支援事業所の担当者に言うと、その担当者が連絡をしてくれて面接になり、そして採用になりました。仕事は以前に行った実習先ですが、雇用主は福祉関係の会社です。何かあっという間に採用が決まって拍子抜けするくらいで、何か縁を感じ、決まるときは決まるんだと思いました。
就活は積極的でなければ実らない_障害者の就職
私は昨年の12月から具体に応募活動を始めました。私は4月から働きたくて、応募しても結果が出る前に次々に応募書類を送りましたし、もちろん企業見学や面接にも臨みました。結果が不採用でもめげずに頑張ったかいがあって、今の仕事に就職できたと思っています。いろいろな企業が障害者雇用をしています。障害者専門の特例子会社も数が増えています。一般でも就職しにくい会社でも、障害者枠なら採用されることも少なからずあるように思います。皆さん、障害は長所だと思って自分という人間をアピールする材料に考え、プラス思考でめげずに就活を頑張ってください。必ず縁があって就職できます。
4月1日から働きたかったのですが、不採用の連続で、4月からは諦めて、7月くらいから働けたらいいなあと思っていた矢先に、今の会社に採用が決まり、2週間遅れですが4月15日から働いています。私は今の仕事が気に入っています。文章を書くことが好きなのでコラムの作成は楽しいです。また、自分と同じ障害を持つ人のコラムを読むことで、共感したり勇気づけられたり、自分の心が少しずつ楽になっていっているのがわかります。同僚は皆さん私と同じく障害者枠での雇用で、精神障害をもっておられる方同士なので変に気兼ねすることもなく、穏やかにゆったりと過ごせています。
この会社に就職したことで、仕事に対する責任感とかモチベーションを維持向上して、社会人として一人前になりたいと思っています。また、仕事を通して自分の障害が克服できたらとも思っています。もちろん無理はしません。この就職を機にこの出会いを大切にして、ゆっくりと、ゆったりとを心がけながら広い気持ちで日々成長して行けたらと思っています。