就労移行支援事業に通所した最初のころの体験談
うつ病私は6カ月前ほど前から、うつ病で就労移行支援事業所に通所しています。最近ようやく就職活動できるまで体調を持ち直すことができました。別の記事にてそれまでの体調安定を三つの段階にわけて説明しました。
そのうちの、一番最初の体調が悪くて通所がつらかった段階について細かく見ていこうと思います。通所を通して就労を目指しているほかの方の参考になれば幸いです。
通所の最初1カ月の体調
通所し始めて最初の1カ月を当時の日報や睡眠時間などの記録表より振り返ってみて、私がどのような体調であったかを思い出していきます。まず睡眠についてですが、4~8時間と安定せず、1日1回から2回の中途覚醒を繰り返していました。2時頃の中途覚醒の時に、必ずコンビニエンスストアや自動販売機に行って甘いものを食べないと落ち着かず、もう一度眠れませんでした。また、朝起きても通所しようという気になりませんでした。
通所時は片道1時間の電車で立っているのがつらく、わざと遅い各駅停車で座って通所していました。片道30分の徒歩も足を引きずり、視線が1m先しか見てないくらいうつむいて歩いていました。
事業所ではパソコンのコピーアンドペーストぐらいの単純作業でもイライラしてしまっていました。また、私の障がいについて職員の方との意見の食い違いから、頭痛、めまい、希死念慮などの症状が出てしまい、休むこともありました。
通所をつづける気持ち
最初の1カ月は20日間の通所日に対して欠席が3回、早退が1回でした。メンタル的につらい状態のため、欠席や早退が出ていたのです。その状態に対して当時の私は就労意欲だけは高く、その気持ちでできるだけ毎日通所を心掛けていました。うつで落ち込んでいる人に無理やり、事業所に通うということは大変だと思います。もしそんな時は、つらい気持ちに対してこれだけは自分で譲れないという考えを持つことを、通所するきっかけにするといいのではないでしょうか。取り組んだ結果、疲れて休んでしまったとしても、「自分がこれだけ頑張ってそれでもだめだった」ということがわかれば、自分がどこまで頑張ればいいかの判断になると思います。
通所は2年しかない
通所をしていると、疲れた時はいつでも休んでくださいと優しい声をかけてもらえます。もちろん体調を崩してしまったら元も子もないので休むことも大切です。ですが、就労移行支援事業所の利用には基本的に2年という期限があります。悠長に過ごしていたら2年という期間はあっという間に過ぎてします。私は過去に同じくらいの期間休職し、あっという間に2年が過ぎることを経験しました。そのため、私はつらくてもすぐに就職する気持ちで通所をしてきました。
最後に
うつ病の人に「もっと頑張れ、もっと自分に厳しくなれ」というのはよくないと今までよく言われました。しかし、本当にそこを甘えてしまってはその先にあるもっと厳しい就労が大変になるでしょう。そのため私のコラムでは、自分からあえてつらい気持ちにあらがうことと、頑張ってみようという気持ちを持つことを提案しました。もちろん私の考えが必ず正しいといえないのもうつ病の難しいところです。わからないことが多いうつ病に対して、当事者の考えとして聞いてもらえるとありがたいと思います。
うつ病