煽り文句として使われる障害者
暮らし出典:Photo by Dayne Topkin on Unsplash
日々の生活の中でインターネットを見ていると、障害に関する発言を目にすることは少なくありません。
それはほとんどの場合はネガティブなもので、時には笑いのネタにされていることもあります。
健常者同士の会話の中で、相手をバカにする(笑いの意味をこめて)時に「頭に障害あるんじゃねーの?(笑)」などといった表現を使う方がいます。
わたしはとあるインターネットコミュニティの中で偶然それを目にしてしまい、とても悲しくなりコミュニティを抜ける決断をしました。
「バカじゃないの?」とかそういう軽いニュアンスで発せられた言葉だと思いますが、わたしにとっては「ああ、障害者ってこんなにバカにされることなんだな」と感じました。
ここではあえて濁さず表現しますが、テレビなどでは「キチガイ」や「カタワ」といった表現は放送倫理の関係上、自主規制されていたり別の表現に置き換えられたりしています。
こういった発言があった場合は改めて「不適切な表現があった」と謝罪される場合がほとんどです。
昔の時代劇などではこのような表現は少なくなかったので、再放送などでは耳にすることがあるかもしれませんね。
最近では再放送の際に「一部不適切な表現がありますが、当時の表現をそのまま使用しています」といった文言が添えられるようになっています。
健常者の相手に対して、障害者なのではないかと言うのが昨今のインターネット上の煽り文句のスタンダードになっているように感じられます。いわゆる「ガイジ」や「アスペ」といった表現ですね。
これらに関してはこの障害者ドットコムの別のライターさんの記事でも深く書かれています。
果たしてこうした表現は、自分や身の回りの人が障害を抱えている場合に使えるのでしょうか?
わたしは全くそうは思えません。
相手をバカにする意味合いと同時に障害者をバカにしているとしか思えないのです。どれだけ障害に理解がないか、障害を抱えることの苦しみを知らない浅はかさに呆れます。
ただこういったコラムを書き、公開することで「やっぱり障害者はめんどくせえな」と思われるだけかもしれませんが。