アビリンピックとは?障害者対象の技術力の頂点を決める祭典
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4年に一度開催されるスポーツの祭典、オリンピック・パラリンピックが2020年に東京で開催されることで大きく注目されていますね。スポーツの頂点を決めるのはオリンピック・パラリンピックですが、「技術力」の頂点を決める「技能オリンピック」という大会があるのをご存知でしょうか?日本がこの大会に初めて参加したのは1962年。初参加にも関わらず、金メダル獲得数が2位という大快挙を成し遂げました。そしてこの技術力の頂点を決める祭典にも、パラリンピックのように障害者に開かれた大会があります。今回は、障害のある方々の技能オリンピック、「アビリンピック」についてご紹介します。
アビリンピックとは?参加への階段
アビリンピックは「全国障害者技能競技大会」の愛称で、ABILITY(能力)とOLYMPICS(オリンピック)を合わせて、アビリンピック(ABILYMPICS)と呼ばれています。
競技内容は歯科技工、義肢製作、縫製など20種類以上にのぼり、選手たちが「全国アビリンピック」へ進むためには「地方アビリンピック」で優秀な成績を収めることから始めなければなりません。
そして「全国アビリンピック」でも優秀な成績を残した選手たちは「国際アビリンピック」(International Abilympics)への職業技能競技選手として派遣され、培ってきた技能を発揮していき、世界での「金賞」を目指していきます。
2016年にフランスで開催された国際アビリンピックでは、日本選手団は金賞2、銀賞3、銅賞5、特別賞1の受賞を果たしました。
アビリンピックの趣旨は?
技能オリンピックの選手たちは技能の頂点を目指しています。アビリンピックもその点は同様ですが、開催の大きな趣旨として、障害を持つ当事者が仕事や訓練によって積み重ねた技術をお互いに競い合うことで、仕事のスキル向上を図るとともに、企業や社会一般の人々にも障害のある方々の職業能力についての理解と認識を深めてもらうこと、そして障害者の雇用促進を図ることを目的としており、大きな趣旨を担っております。
この大会が持つ意義と、それらを背負って修練していく選手たち。これからも強く応援していきたいですね。
参考文献
アビリンピックとは
http://www.jeed.or.jp
国際アビリンピック
http://www.jeed.or.jp