引きこもりが就職をめざす物語 第1話〜障害者手帳を手に入れた

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出典:https://www.photo-ac.com


こんにちは、エンジニアといいます。

引きこもりなら多くが思っていること、それは就職するといってもハードルが高すぎるということです。履歴書書いて面接に行くエネルギーは、砂漠の枯れ井戸のように、どこからも湧いて来ないのです。引きこもりにとっては、やっとのことで面接を受けることができても、一回落とされただけで深刻な精神的ダメージを負います。努力しようとするものの「また明日考えよう」と先延ばしにして一日が終わります。そして負のループに陥ってしまうのです。

引きこもりは障がい者の自覚がない



働くことが苦しくなって、うつ病の診断を受けました。働かないという選択肢がそのとき初めて自分の中に立ち現れたように思います。かくして退職して、何も起きない日々を送っていました。そんな日常が続くと社会復帰のハードルは次第に高くなっていきます。

引きこもりは、自分に障害があることをまず認識していないということがよくあります。ややもすれば病識(=自分の病状への自覚)もないのです。家でネットやゲームをしてるだけなら、障害の有無は問題にならないのです。障害者手帳という言葉すら馴染みのないものです。

そんな私でも部屋が乱雑になってきて、見かねた知人が

「ヘルパーにお願いしてはどうか」

とアドバイスしてくれました。今思えば、すべてはそこから動き出したような気がします。


障害者手帳を所得するまで



情報を収集すると、障害者手帳を入手しないと何ごとも始まらないということでした。さっそく申請へ。役所の障害福祉の担当窓口に行きました。「どんなことに困っているか」を面談で説明するんですが、同じ説明を行政の方、計画相談の相談員の方などたくさんの人にすることになって、説明疲れもありました。ここはこらえどころです。

3ヶ月ほどで念願の障害者手帳を手に入れました!

私にとって就職のための第一歩は、履歴書を書くことでもハローワークに行くことでもありませんでした。障害者手帳を手に入れることから始まりました。障がい者向けの各種制度を利用できるようになること、この点がとてつもなく大きいのです。

ひきこもり 就職するには まず手帳

▶︎続きのページ:引きこもりが就職をめざす物語 第2話~ヘルパーさんが来てくれた

エンジニア

エンジニア

ミュージカルが大好きです。引きこもり期は時間を持て余し、歌詞の和訳が趣味の一つになりました。うつの診断を受けて、干支が一周するくらい引きこもっていました。引きこもりのベテランです。
今は就労移行支援というものの存在を知り、通所・訓練中です。就労したらまた梅田芸術劇場に通い詰めたいと思っています。

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