全障害者がスポーツの最高峰を目指せる社会に~パラリンピックと障害者スポーツの現状
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2018年冬に韓国の平昌で、2020年夏に東京で開催されるパラリンピック、「障害者スポーツの最高峰の大会」として今や認知度が非常に高くなりました。しかし盛り上がっているのはわかるが、どんな競技があるのか、まだ全容をご存知ない方も多くいらっしゃると思います。パラリンピックでは何を競っているのか、ご紹介します。又、その他の障害者スポーツについても触れ、今後の障害者スポーツの在り方について考察を交えながらお話したいと思います。
尚パラリンピックについては、本コラムでは冬季のパラリンピックにスポットを当てて、直近に迫る平昌パラリンピックにより関心を持ってもらいたいと思います。
種目
平昌パラリンピックでは、大きく分けて6つの種目に分かれます。
アルペンスキー、バイアスロン、クロスカントリースキー、パラアイスホッケー、スノーボード、車いすカーリング
このうちスノーボードは、平昌パラリンピックから正式種目となります。
詳細は、下記参考文献のURLからご確認いただければと思いますが、障害があるからと言って決して楽な種目ではありません。例えば上半身が不自由の場合でも、下半身を最大限に駆使してプレーするのです。
このパラリンピックのホームページを拝見して、「ただでさえ氷や雪の上で動くのは危ないのに、それを顧みず全力でプレーすることは怖くないのか」と思います。もちろんこれはオリンピックでも同じことが言えると思いますが、特に視覚障害者の方だと、路面の状態を視覚で確認することが難しいはずなので、その精神力と言うものは健常者以上のものだと推測することができます。
障害の種類
このパラリンピックですが、「障害者スポーツの最高峰」と初めに申し上げましたが、一口に障害と言っても様々です。当コラムで紹介したような障害もあれば、心の障害いわゆる精神障害もあります。しかし現在、精神障害者などはパラリンピックの出場資格にはなっておりません。主に聴覚障害を除く身体障害者の為の大会であるという現状があります。
他の障害者向けの大会としては以下がございます。
聴覚障害者向け・・・デフリンピック
知的障害者向け・・・スペシャルオリンピックス
これらの言葉を一度でもお耳にされたことがある方ならまだしも、まだパラリンピック程認知度は高くありません。
更に、精神障害者の世界大会は、一昨年にようやくフットサルの大会が誕生したということで、まだまだ発展途上の分野であることは否めません。
まとめ
表面上に現れる障害、現れない障害など、障害の種類は様々です。パラリンピックは身体障害者向けのスポーツですが、今後上記に挙げた障害者向けスポーツの大会の認知度が高まったり、あるいはパラリンピックを全障害者スポーツの最高峰として位置づけられるようになれば嬉しいです。そして、障害者スポーツにスポットが当たるだけでなく、障害そのものに関心を持ってもらい、全障害者が健常者と同じように活動できる世の中になって欲しいと願います。
参考文献
内閣府 障害者平成23年版
http://www8.cao.go.jp/shougai/index.html
障害者ドットコム「今回が初めて!精神障害者の国際競技大会」
https://shohgaisha.com
身体障害