自分の障害の取扱説明書を作り、職場の理解を得よう~定着して働くために

仕事

障害のある方が安定して就労を続けるためには、職場の人たちに自分の障害のことを知ってもらうことが大切です。そこで、自己紹介を兼ねた自分の障害の説明書を作ることをお勧めします。今回は自分の障害の取扱説明書を作成するメリットについて、お伝えしたいと思います。

障害者雇用で就労していた甥が退職した理由

甥はアスペルガー症候群で、上場企業に障害者雇用で就労しておりましたが、5年目を経過した頃に上司が異動となりました。代わりに着任した上司は障害に対する理解がなく、結局甥は退職するに至りました。

企業では人事異動は頻繁にある事です。その際、異動でこられた方が障害に対して理解があるのかないのか、引継ぎがあるのかないのかで、定着して働くことができるかどうかにも関わってきます。

自分の障害についての説明書を準備

障害は身体障害、知的障害、精神障害で分類されますが、障害の種類によっては外見からでは判断出来ないケースもあり、又一般的な方は障害名を伝えたとしても、知識もなく、理解されない可能性が高いと思います。

そこで、自分の障害について理解を得るためには、就労後こそ自分の障害についての説明書、自分自身の取扱説明書が必要になるのではないのでしょうか。

自己紹介を兼ねた障害説明書を作成する

職場によっては、複数の障害者の方が就労している可能性もあり、それぞれの障害特性を覚える事は負担に感じる方もいらっしゃるのではないのでしょうか。

自己紹介を兼ねた障害説明書を作成し、初めての挨拶の際に渡す事は双方にメリットがあると思います。

障害説明書の具体的な内容には次のような項目が挙げられます。

①名前・年齢
②趣味や好きな事 得意な事
③苦手な事
④業務スキル・PCスキル・社内の職務経歴等
⑤障害名
⑥障害特性
⑦障害によって困る場面、場所、タイミング等
⑧自分で行う障害対処方法
⑨周囲の方々にお願いしたい配慮事項

自己紹介を兼ねた障害説明書を作成する事で、皆さんの安定した就労継続に活用していただければ幸いです。

バブルリング

バブルリング

53歳で妻と2人の子供と暮す4人家族の父親です。2017年4月に激務の果てに「うつ病・不安障害」を発症しました。現在では、症状も安定し就労支援事業所へ通所、「何のためにうつ病になったのか」を考えなら家族を含め沢山の方に支えられ、生かされている事に感謝し、日々を過ごしています。趣味は風景写真と沖縄旅行で、撮り貯めた写真を観る事で癒されています。

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