発達障害と診断された私の近くにいる開拓者たち
仕事今、発達障害がある私の近しい所に開拓者たちがいます。彼らは精神障害がありながら一般企業の障害者雇用枠などで就労しようと工夫と努力をしている人たちです。
発達障害がある私、まわりにいる精神障害がある人たち
精神障害がある彼らの障害はその広さも深さも一人一人違います。彼らは就労を目指す際、面接で自分の障害ゆえの特性や症状を他の人に分かりやすく説明することが求められる場合がほとんどです。その為、自分の症状や特性を一覧表にまとめたり、その表を元に自分の症状や特性を説明する練習をしたりしています。
関係ないのだろうか?
「そんなの障害のない人には何の役にも立たない」とこの記事を読んでいる人の中には考える人もいるかも知れません。でも本当にそうでしょうか?今から5年後、10年後の世界、画期的な治療法や新薬も開発されていないとしたら、きっとそこには精神障害者と呼ばれる人は存在しているのではないでしょうか。その障害者は、今、障害を持っている人たちの子供たちかもしれず、これを読んでいるあなた自身、またあなたの子供や近しい人の誰かかも知れないのです。そう考えるならこの話は誰にとっても無関係な話ではありません。
未来へ
考えてみてほしいのです。そう遠くない未来であなたやあなたの近しい人が精神障害を持った時、自分の精神障害をちょっと話しただけで周りの人がすぐに理解をしめしてくれる世界を。
「私、目が悪いのでコンタクトを使っているんです。コンタクトを使うと目が乾くので目薬をさすんです」といえば「あーそうなんですねー」とほとんどの人は何事もないことのように答えてくれるでしょう。では精神障害についてはどうですか。「私、精神障害があるので○○を使っているんです」と言った時に「あーそうなんだー」と普通に返事が返ってくる世界だったらいいと思いませんか。
そんな世界への道は今彼らがしている「面接で自分の障害ゆえの特性や症状を他の人に分かりやすく説明」することの先にあるのです。面接官に理解ある人が増えれば社内での理解も広がるでしょう。企業の中で理解する人が増えれば社会でも知る人は増えるはずです。彼らが世界を開拓するシャベルはとても小さく、一つまみの砂しか掘れない場合もあるでしょう。それでもそんな小さなシャベルが集まって「普通に返事の返ってくる世界」を作ると私は信じています。