障害者施設「やまなみ工房」のアーティストを描くドキュメンタリー映画『地蔵とリビドー』公開
エンタメ出典:地蔵とリビドー(https://www.jizolibido.com/)
滋賀県にある障害者施設「やまなみ工房」に通所するアーティストの姿を追ったドキュメンタリー映画『地蔵とリビドー』が2018年9月29日(土)より、シネ・リーブル梅田で公開されています。
「やまなみ工房」は、就労継続支援の事業所です。日本の障害者アートの代表的な作家や作品を多く輩出しています。アウトサイダーアートの作品を国内外に発信して、多くの人たちを魅了しています。
(参考記事:好きなことをして生きる!やまなみ工房という居場所)
この作品は、アウトサイダーアートに造詣の深いジャーナリストや美術関係者のインタビューを交えて、「やまなみ工房」に通う知的障害や精神疾患があるアーティストの日常や創作の様子を描いたドキュメンタリー映画です。
寝転がって絵を描く人、地蔵ばかりを粘土で量産してる人。皆がそれぞれのスタイルで好きな様に芸術活動に取り組んでいます。表現することが好きで、ただ純粋に表現したいという彼らの世界に引き込まれます。
笠谷圭見監督は、「個性を障害と捉える野蛮な社会が着せたレッテルを脱がして、ありのままの姿を写真に収めたい。」と語り、やまなみ工房のアーティストたちの日常や創作する風景が、ありのままの姿で映し出されています。
アートディーラーの小出由紀子さんは、「障害者が頑張って創ったから素晴らしい」ということより、「その作品に作り手の真実があるかどうか」が重要であると話しています。この作品で、多くの人たちが持っている障害者や障害者の創作へのイメージが覆されるのではないでしょうか。
やまなみ工房は、今回の映像作品を通し、障害のある人の様々な可能性を広く社会に発信することで、個性豊かで、活力に満ちた地域につなげることを目指しています。
映画は、9月29日(土)から10月12日(金)まで上映されます。9月29日(土)、10月6日(土)の上映後には笠谷圭見監督とやまなみ工房の山下完和さんのトークショーもあります。11月からは東京のシアター・イメージフォーラムでもロードショーの予定です。
『地蔵とリピドー』
2018年9月29日(土)シネ・リーブル梅田でロードショー
出演:小出由紀子(アートディーラー)、エドワード M. ゴメス(ジャーナリスト/「RAW VISION」編集局長)、向井秀徳(ミュージシャン/ZAZEN BOYS)ほか
https://www.jizolibido.com/