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車いすテニスとは?ルールを知ってパラリンピック競技を楽しもう!
スポーツ 身体障害出典:https://commons.wikimedia.org
2016年リオオリンピックは8月5日から、パラリンピックは9月7日から開催されます。パラリンピックの競技について初めて聞く、または名前は知っているけれど詳しくは知らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
よりパラリンピックを楽しむことができるよう基本的なルールや健常者の競技との相違点等を解説します。
車いすテニスとは?
車いすに乗って行うテニスです。競技技術の他にも車いすの操作性が求められるため、選手たちが使用する車いすは回転性や敏捷性が得られるような競技専用に作られたものとなっています。トップ選手になるとシートの厚さや高さ、タイヤの角度など選手の体格に合わせてオーダーメイドされています。
車いすテニスのクラス
男女別シングルス
男女別ダブルス
競技の対象障害は、下肢に障害のある肢体不自由の人です。
男女混合のクァードクラスのシングルスとダブルス
競技の対象障害は、車いす使用の上肢にもまひなどの障害がある人です。
クァードとは、英語で四肢まひ(両腕と両脚)を意味し、「Quadriplegia」の略です。このクラスは男女混合で試合が行われます。また、クァードクラスででは上肢にも障害があるので、ラケットと手をテーピングで固定することが認められています。障害の程度によっては電動車いすを使用することも可能です。
車いすテニスの基本的なルール
◇ITF(国際テニス連盟)が定めたテニスのルールを一部修正したものに則っています。コートの広さやネットの高さ、ボールも一般のテニスと同じです。
◇ツーバウンドでの返球が認められています。その際ツーバウンド目はコートの外でもかまいません。
◇打球の際、臀部を浮かしたり、足を使ってのブレーキや方向転換などの操作や地面に足をつけることは禁止されています。
しかし、車輪を使い車いすを操作できない場合のみ、片足を使用して操作することが認められています。
◇サービスを始める直前はサーバーは静止しないといけません。その後ボールを打つ前に車いすをひと漕ぎして動くことは認められています。
◇サービス中は全ての車輪がベースラインやセンターマークとサイドラインの仮想延長線上に触れていけません。
車いすテニスといえば前回のロンドンパラリンピック等で国枝慎吾選手の活躍し金メダルを獲得したというニュースが流れていたこともあるので、一般の方も車いすテニスを認識された人がいるのではないでしょうか?前々回、前回のパラリンピックに続きリオでも金メダルを獲得して、3大会連続で金メダリストになれるよう頑張ってほしいですね。
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