私はHSPと、すべての発達障害を併発しています〜HSPと、ともに。<vol.48>
その他の障害・病気 暮らしHSPと、ともに。vol.48 <毎月1日連載>
大人になって、発達障害と分かることはよくありますよね。二次障害のうつやパニック障害、自律神経失調症などの不調が現れて病院に行ったら見つかる場合が多いです。私もパニック障害やいろんな不調をみてもらっていて、発覚することがたくさんありました。昨年も、ASD(自閉症スペクトラム)とADHDがあることが分かり、自分でも周りもそういう傾向があることが分かっていたので、やっぱりなという程度でしたが、分かったら、傾向を調べて理解して、対策をすればよいだけです。生きづらさをとくに感じない、笑い話になる程度で活躍されている、HSP、発達障害がある方はたくさんおられるので、診断が特に必要だと私は思いません。二次障害にならないように生活していけば良いと思っています。
私の場合は、HSP、学習障害、ASD、ADHDとすべて揃ったわけですが、コンプリートした!と思って話していたら笑い話になったり、同じHSPや発達障害がある方々とあるある話や困りごと話で楽しむことが最近はほんとに増えました。時には辛いことも話し合ったり、共感してもらえた時には同じ障害があって仲間意識ができたりして良かったなと思うことさえあります。Clubhouseでお話を聞かせていただくことも多いですが、世の中にはHSPや発達障害があっても輝いて活躍されている方や、楽しく子育てされている方が本当にたくさんいらっしゃると感動することも多いです。得意分野を見つけて、今はSNSなどで発信することも自由にできる時代ですので、昔に比べるとかなり生きやすくなりましたね。欲しい情報もすぐに見つかるし、同じ病気や障害のある方がどのように工夫されているかなど、参考にすることもできますね。
また、二次障害になってしまっても、なってしまったからこそ気づく人の優しさや、出会いなど、人生が広がることもあります。最近そういう本を読んだので、また感想も書きたいなと思います。私もそういう嬉しい出会いが数えきれないほどあったので、悪いことばかりではないと思っています。人生で体験することはすべて学びですね。昔は今よりも困りごとが多くて悩むことがありましたが、今はそういう特性だと受け入れています。
HSPで繊細だったり、敏感だったりすることが多いと思っていましたが、私はすごく鈍感だったり、適当だったり忘れっぽいところもあります。人に指摘されることも、怒られることもたくさんありました。物事を軽く考えることも多いからです。人にいろいろ言われることが苦手です。心配して言ってくれているのは嬉しいですが、周りと比べられて注意されたり、深く考えないことで細々言われるのは大変ストレスになります。私が敏感なのは、音や光や匂いや電磁波などのエネルギー、人の言葉のきつさやニュースの残酷さや人混みだったりするので、学習障害もあり、難しいことがよくわかりません。授業も全然聞いていませんでした。当然苦手な科目の成績は悲惨でした。
夫は明るくて考え方も軽く、怒らないので一緒にいれますが、私は基本1人でいるのが好きです。1人で好きなことをするのがすごく楽しいです。寂しくないの?と思われますが、人が話してるClubhouseを聴いたり、YouTubeやTVを観ていたら十分楽しいし、人と話して傷つくことも疲れることもないので楽です。体力と心に余裕がある時は人に会ったり、話したりします。出かけた先で少し会話するとかでも私は十分満足なのです。
最近はClubhouseでお話するのもすごく楽しいです。素敵な方がたくさんいらっしゃり、日々勉強させていただいています。自己啓発系、スピリチュアル、ビジネスの話を聴くのもすごく楽しいです。もちろんHSPや発達障害について深くお話するのも、あるある話をして爆笑するのも楽しくて好きです。自分の疲れやすい特性を理解して、楽に生きれるようになってきました。親には「発達障害だと気づかず悪かった。」と言われたこともありますが、認めない親もたくさんいると聞くので、私は気づかなかったことは何も悪くないと思います。私は血液型がB型で、これは性格とは関係ないと言われていますが、マイペースで自己中でわがままで…と周りからB型やから、みたいに言われることが長い間あったので、子どもの頃から変わっているという感じで笑い話になっていました。
私はHSPで繊細と言いつつ、時間にルーズだったり、忘れっぽいところもあり、好きな音楽は大きな音で聴くし、騒ぐこともある、計画するのも嫌で、予約や約束とかもあまりしたくありません。その日の気分で行動します。だから1人や親しい人と2人が良いのです。夫はきっちり計画を立てて旅行することができるタイプですが、私はそれができないので、行きあたりバッチリのその日、その時に気分で行きたい所を決めるような旅行が好きです。時間や場所をきっちり守るようなことが続くと息苦しくてしんどいのです。
今振り返ってみると、よく学校に行っていたなと、自分で感心しました。当然よく怒られていましたが。今では懐かしいです。あの時楽しかったなー、戻りたいなーと思うこともあります。高校2年生の頃、いつも私の名前を怒りながら呼んで注意している先生がいて、「〇〇!(旧姓)」と呼ばれたから「はい!」と返事したら、「今日は注意することなかったわ…」と笑っていることがありました。校則が厳しく、私はあまり守れなかったので、遅刻、前髪の長さや色、スカート丈、私語、持ち物没収、放課後メイク、遊びに行くなど毎日毎日怒られていました。きっちり規則を守ることが、本当にしんどいなー、自由な校則の学校の友達が羨ましいなーと、よく思っていました。
親の呼び出しもしょっちゅうで、父はよく学校に来てくれました。でも父も自由を愛するタイプなので、遅刻はダメだけど、ちゃんとしなさいとはあまり言われませんでした。自分で会社も経営しているし、日本は窮屈だからニューヨークによく旅行しています。父もB型で私はよく母から「あんたらほんまに…」と呆れられていました。母はやっぱり世間体など気にするきっちりとした性格で、明るく社交的で友人も多かったので、「恥ずかしいからちゃんとして…!」とお願いされることも多かったです。最近はよく昔の話もしているから、懐かしく思い出しました。世間からみるとできが悪いところもありますが、人に迷惑をかけないようにして、自分に合った生き方を模索している毎日です。正解などないのですから。
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