発達障がい〜神からの贈り物〜

column10月号 人生を一変させた思考の変化『己を認めること』(『発達障がい~神からの贈り物~』第95回)

発達障害

画像:Photo by Austin Schmid on Unsplash


『発達障がい ~神からの贈り物~』 第95回 <毎月10日連載>

子供の頃から人間関係構築が下手で一匹狼的だった私。学校では毎日忘れ物で教室の後ろに立たされ、宿題をした記憶もほとんどない

社会人になってからもミス続きで周りに迷惑をかけ続け、その後、鬱で引きこもり気味な生活で30代のほとんどを過ごした。

しかし現在はそんなことが嘘のような毎日。ミスや忘れ物などは今でも減らない。が、だからといって引きこもったり人間関係を破綻させることもほぼなくなった。

その根幹にあるものがタイトルにもある通り『己を認める』ことができるようになったからだと思う。

それまでの私は己を己自身で認めることは良くないことだと考えていた。他人に認められたい一心で自身の許容量を越えて努力して疲弊し、私の心の弱さにつけ込む者たちに何度も利用されてしまった

自身を認められるようになると疲弊しきったり他人から搾取される経験もかなり軽減し、ある一定の人間関係も構築できるようになり、それ以外にも人生が大きく見違えるように変化した。物事をより肯定的に捉えられるようになり、自身の未来についても様々なことにチャレンジできるようになり、失敗も多く経験したがその失敗さえも現在の私の糧となっている。

ただし、ある日を境に自分自身の考え方が真反対ななれたのかというと決してそういう訳ではない。儒教の影響の強い東洋では自身を認めることは良いことだとはされず、私が育った昭和の時代はそういう傾向が今より強かったのかも知れず、私自身も自身を認めることへの嫌悪と数年間向き合い続け、ゆっくりゆっくりと自身の中に落とし込み、些細な成功体験を積み重ね、あるとき気づけば自身を認めることができるようになっていたように思える。

もしあなたがこのコラムに目を通し、「私も今から自身を認めるようにしよう。そうすると人生が一変するかもしれない」と考えて行動しても必ずうまくいくという保証はできない。きっとたくさん躓いてしまうことだろう。しかし、その躓きにしっかり向き合い自身が納得するまで考え続けられるとその時に意味が解るようなものかもしれない。私自身もそういう期間が数年必要だったのだと思うし、その経験があるから以前よりブレなくなったのかもしれない。

もちろんこの解が全てに通用するものだと言うつもりもない。ただ私にとっては真っ暗な中の一点の光のようにそれまでとは違う充実した毎日を照らすものとなっている。

もしあなたが自身を認めることができずに苦しんでいるなら、一度考えを改めてみてはいかがでしょうか?些細な変化の繰り返しがやがて人生を変えるかもしれない。



公式ブログ https://ameblo.jp/suzie-net

Kei(ケイ)スズキ

Kei(ケイ)スズキ

★個人学習塾えるすた講師
★いずみハッタツ友の会代表、高知大学農学部卒
★過去職歴:放送ディレクター、スタジオ・ミュージシャン、カメラマン、道化師、学習塾経営、Webプログラマーなど
★10年の鬱の後に発達障害の診断を受ける。現在はピアカウンセリングサポートにも積極的に関わる。自称『人生を楽しむパイオニア』
公式ブログ https://ameblo.jp/suzie-net

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