発達障がい〜神からの贈り物〜

column4月号 私に影響を与えた書籍、Pt.1(『発達障がい~神からの贈り物~』第101回)

発達障害

画像:Photo by Marishka Tsiklauri on Unsplash


『発達障がい ~神からの贈り物~』 第101回 <毎月10日連載>

ようやく温かくなってきましたね。今年は花冷えのおかげで長い期間桜を楽しめましたね。ラッキー。

さて今回は鬱時期の私が影響を受けた書籍について話してみたいと思います。毎年300冊以上、7年ほど継続し読書を重ね書庫の中で暮らすような日々を送った私。その中で最も強く影響されたのが加藤諦三の書籍。たぶん20冊以上読んだと思う。

最初に手にしたのが『切なさの心理』だったと思う。古本屋でなんとなく手に取り少し読んでみると心をグサグサと抉られるような不快感、すぐに本を閉じ元あった棚に戻そうとするが返せない。本との出会いを一期一会と考えていた私は自宅の本棚の肥やしになって良いと思い、思い切って購入。その後、1週間ほどかかってやっと読み切った。

当時の私は文庫本だと速ければ2時間ほどで読んでいたが加藤さんの本は時間がかかった。読み進めるたびに心をグサグサに抉られるのだが、本を閉じて数時間経つと心がすっきりと平穏になる。まるで傷口に塩を塗りつけれるようにその瞬間は逃げたくなるような痛みに苦しめられるが、傷口が塩焼けした後は痛みが全て消えていく、まるで逆療法のようなイメージ。

これがだんだんと常習化してくるとその後のすっきり気分を知っているので、多少のグサグサ感があっても読み進められる。まるで心の膿を吐き出すような感覚だった。

内容的には彼の本全てに共通していたが、自己の甘えを肯定して自己を許すことの大切さを説いていた。ずっと自身を許せなかった私は彼の本にゆっくりと心を解して貰えたのかもしれない。

因みに私のこのコラムや講演で話す内容の根幹は彼から学んだものと言えると思う。

ただし、これらの書籍を他人に勧めて逆効果になった事例も幾つかあり、私は積極的には薦めない。その人その人のタイミングもあり、依存的な状態で他人からの奨めに応えても効果は限定的なものになってしまう。以上を踏まえて興味のある人は触れて見て欲しい。どんなタイトルのものでも根幹は酷似しているのでどのタイトルを選らんでも大差ないと思うので、自身に合いそうなものを選んでください。



公式ブログ https://ameblo.jp/suzie-net

Kei(ケイ)スズキ

Kei(ケイ)スズキ

★個人学習塾えるすた講師
★いずみハッタツ友の会代表、高知大学農学部卒
★過去職歴:放送ディレクター、スタジオ・ミュージシャン、カメラマン、道化師、学習塾経営、Webプログラマーなど
★10年の鬱の後に発達障害の診断を受ける。現在はピアカウンセリングサポートにも積極的に関わる。自称『人生を楽しむパイオニア』
公式ブログ https://ameblo.jp/suzie-net

発達障害

関連記事

人気記事

施設検索履歴を開く

最近見た施設

閲覧履歴がありません。

しばらくお待ちください