揺さぶられ症候群〜危険で身近な症候群
その他の障害・病気揺さぶられ症候群は、1980年代に児童虐待の指標としてみなされるようになりました。2002年より日本で母子健康手帳に掲載され、注意が呼びかけられている。この症候群は、幼児を激しく揺らすことで発生する諸症状である。
揺さぶられ症候群の症状
揺さぶられ症候群では、脳に対して回復不能なダメージがあった場合に、運動障害や発達障害、または最悪の場合死に至る危険性があるとされており、新生児や乳幼児に対する扱いには注意しなければならないとされています、これらの症候群を揺さぶられ症候群と言います。体がある程度成長した児童は、多少揺さぶられた程度では、体をこわばらすことができるため、そうそう怪我をすることはないです、しかし、同じことを首が据わっていなくて、頭蓋骨の隙間が多い新生児で行うと、くも膜下出血や、脳挫傷を伴う致命的な怪我を負う可能性もあります。視神経や眼球等が損傷した場合、視力が低下したり、難聴が生じる場合もありえます。脳が障害を発した場合、部位によって言語障害や運動障害、知覚障害が発生します。また、重篤な場合は死亡する場合もあります。ぐったりしていたり・痙攣・呼吸の異常・顔色が悪い・半日以上ミルクも飲まず眠り続ける・目の焦点が合わない、呼んでも答えない、等の症状が出た場合、かなりの負傷が疑われるため、すみやかに医師への相談・受診が必要です。処置が早ければこれらの症状が出ても後遺症が残らない場合もあります。
「高い高い」は危険?揺さぶりの程度
高い高いは危ないという声もありますが、普通のゆっくりした速度で行う分の高い高いには問題はなく、揺さぶられ症候群は早く強い揺さぶりをわざと与えなければ心配はいらない、とも言われています。赤ちゃんを急激に持ち上げたり、上げ下ろししたり、空中に投げてキャッチするような激しい動作になると危険です。絶対にやめましょう。
揺さぶられ症候群の予防法
赤ちゃんは頭が重く、首の筋肉が未発達のため、激しい揺れで脳が衝撃を受けやすい状態にあります。また、新生児の脳の大きさは大人の1/3ほどの大きさと言われており、赤ちゃんの脳はここからどんどん大きくなっていきます。このような脳の発達に備えて、頭蓋骨と脳の間には隙間があいています。そのため、激しく揺さぶられると頭蓋骨の内側に何度も脳を打ち付けられ、脳の血管や神経に損傷が起きてしまいます。それを防ぐための予防策として以下の事も挙げられます。チャイルドシートは身体の成長に合ったサイズを装着する。長時間の車の移動は1時間半〜2時間毎に休憩を取り、その時は赤ちゃんをチャイルドシートから降ろします。首の据わっていない乳幼児を長時間移動させる時は水平型のチャイルドシートが好ましく、頭を保護するヘッドギアがあると良いです。赤ちゃんをあやすときや、遊ぶとき大きく揺さぶらないようにしましょう。授乳後げっぷをさせる時に不安定な姿勢で背中を強くたたかないようにしましょう。揺さぶられ症候群は身近な症候群ですが、あまり知られていません。赤ちゃんを揺さぶってはいけないということを周囲の大人に知ってもらいましょう。
「泣き」に対する対処法
赤ちゃんが泣いている時は欲しがっているものを確かめ、色々な方法を試してみましょう。例えば、おむつを替える、ミルクをあげる。次に、赤ちゃんがおなかの中にいた時の様子を思い出させてあげると良いです。例えば、おくるみで包んであげたり、ビニールをくしゃくしゃした音を聞かせてあげると良いです。それでも泣き止まないときは、赤ちゃんをどこか安全な場所に寝かせて、その場を離れて自分がリラックスしてみても良いでしょう。心地のよい振動で泣き止むこともありますが、決して激しく揺さぶらないでください、危険です。
先ほども挙げましたが揺さぶられ症候群は身近な症候群ですが認知度が低いものでもあります、まずは身近な大人でこのことについて分かりあい、予防していくことが大切です。赤ちゃんが泣いたらどうすればいいか、色々工夫してみてください。絶対に、強く揺さぶらないようにして下さいね。
参考文献
ちゃいたか
https://takasaki-kosodate.jp
Woman excite
https://woman.excite.co.jp
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
https://ja.wikipedia.org
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