『37Seconds』の舞台挨拶先行特別上映会、佳山明、大東駿介らが舞台挨拶
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『37Seconds』(37セカンズ)の舞台挨拶先行特別上映会が2月2日に大阪ステーションシネマで行われ、キャストの佳山明さん、大東駿介さん、HIKARI監督が登壇しました。
脳性麻痺の主人公ユマ。You Tuberで漫画家の親友のゴーストライターとして働いている彼女が、自己表現を模索しようともがくなかで様々な人たちと出会い、過保護な母親とぶつかって成長していく物語です。
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ヒロインを演じたのは、生まれつき脳性まひを患っている23歳(当時)の佳山明さん。健常者が障害者の役を演じることに強い疑問を抱いたHIKARI監督。オーディションで100人の当事者の候補の中から、何もトレーニングしていない計算がない演技で、ピュアさが輝いていた佳山明さんをヒロインに選びました。
佳山明さんは、「皆さんの温かい愛に包まれながら、面白い日々を過ごすことができた。たくさん教えてもらい、支えてもらって今がある。」と感謝の気持ちを伝えました。
©︎障害者ドットコム 左から、大東駿介さん、佳山明さん、HIKARI監督
介助士の俊哉役を演じた大東さんは、「明さんをサポートしようとしたけど、逆に救われた。明さんから本物の魂が飛んでくるので、気持ちが引き締まった。」と話しました。
舞台挨拶で、HIKARI監督は、「腹を括り4年以上かけて作りあげた作品。障害者であってもなくても、一人の女性が成長していく姿を描きたかった。障害者に対して、壁を一枚隔たり、上から目線で見る人がいる中で、この作品では、第三者的なカメラ位置から、彼女の目線にちょっとずつ近づいていく映像の撮り方にこだわった。彼女と寄り添って一緒に体験していくようにしたかった。」と作品に対する思いを語りました。
©︎障害者ドットコム 佳山明さんを舞台へエスコートする大東駿介さん
映画を観たお客さん方に対して、いろんな人たちに伝えてもらって、劇場に来てもらいたいという3名からの言葉で舞台挨拶を締め括りました。
69回ベルリン国際映画祭でパラレル観客賞と国際アートシネマ連盟賞の史上初のW受賞快挙を遂げた『37Seconds』は、2月7日から新宿ピカデリーほか全国で順次公開されます。
映画『37Seconds』
2020年2月7日、新宿ピカデリーほか全国順次ロードショー
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http://37seconds.jp/