障がい者への理解~誰でも当事者になりうる
暮らし出典:Photo by Adam Chang on Unsplash
先日、電車内に白杖をもたれてる方が乗っていたら、学生2人がその方を見ながら笑いあっているのを見て、このコラムを作成しようと思いました。そのときの心情としては「笑っているのはよくないことだし、当事者になったときにその様な態度をとられてもいいのか」という憤りと「笑ってる学生たちに何もいえなかった」という歯痒さを感じました。
障がい者を理解するための学校教育
冒頭のエピソードから、私は「障がい者に関する学校での教育が、まったくなされていないのでは」という仮説をたてました。今回、コラムを作成するにあたって調査を行ってみましたが、実際に出てきた結果は、文部科学省や教育委員会のサイトに教育方針や、マニュアルなどの資料が少しばかり載っていたのみで、学校のブログではまったく出てこなかったです。それどころか、調査していくうちに理解できていないのは自分であると、反省すべき点もでてきました。
そもそも、我々が理解すべきなのは障がいに関わることだけでなく、人種や様々なマイノリティの方々も含まれるのではないかと感じました。
障がいやマイノリティに関することを、学校での教育に押し付けるのではなく、家族や地域のコミュニティといった場所であっても子供に教えることができます。また、これからは様々な事柄への理解や配慮が必要になってくるので、より一層このような場所での教育が、不可欠になるのでは無いかと感じました。
身近に障がいをもたれてる方がいるのであれば、他の障がいをもたれてる方への配慮や理解を学ぶことはできると思いますし、少なくとも妖しく笑うことはありません。冒頭のエピソードで例えれば、周囲に障がい者がいないので、実際に見たときにその学生には妖しく見えてしまったのでは無いのでしょうか?
誰でも当事者になりうる
障がいも様々な種類があり、生まれてきてすぐや就職してからなど、見つかるタイミングも様々です。逆に何事もなく一生をすごされる方が希少かも知れません。
幼少期から20代の間で診断されることが多い「発達障害」であったり、後天性で年齢に関係なく誰にでも起こりうる精神疾患として「うつ病」や「統合失調症」など様々な障がいがあります。その他、不慮の事故で内部障害を抱えたり、難病にかかることもあります。
当事者・関係者になったときに調べたりするのではなく、普段から様々な障がいや難病のことを調べておくのも大切だと思います。そうすることで、障がいを抱えることになっても相手に配慮してほしいことをいいやすくなったり、受容するハードルを低くできると思います。
障がいや難病を抱えていないというのは希少だと思えるかも知れません。誰でも当事者や関係者になりうるということだけでもお伝えしたいです。
もし当事者になったときに
発達障害や内部障害に関しては見た目では分かりませんし、話していても違和感がないことも多々あります。
誰であっても、避けられたり腫れ物に触れるような扱いをされると不快に思うのと同じです。妖しい目でみるとか避けるとかではなく、自分が当事者なら何をしてほしいかどうしてほしいかを考え、それを実際に行動にうつしてほしいです。
一方で、当事者が自発的に行動できることも大事です。本人が苦手だからとか戸惑っているからといって、周囲の方が手伝うと本人が次から苦手なことをしなくなり生活上のモチベーションが下がりかねません。子供のころに家族のお手伝いをしたいという気持ちになったのと同じです。あえて見守ることも配慮のひとつです。
難しいことをいいますが、障がい者と関わることがあったとしても、構い過ぎず離れすぎずなるべく普通の人として見てほしいです。
参考文献
【障害の種類と疾患|障害者の就職、精神障害の就職支援は【ウェルビー】】
https://www.welbe.co.jp/