もしも「精神障がい」になったら
その他の障害・病気出典:Photo by Osman Rana on Unsplash
現在は一生を通じて5人に1人が、精神障がいになるという時代です。あなたが、病気になってもおかしくないということです。精神障がいになると今までできていた事が急にできなくなります。朝起きると体が鉛のように重く動かなかったり、夜に眠れなくなるなど様々な症状があります。
焦燥感と落胆
突然、精神障がいと医師から告げられると焦りや大きな落胆があるものです。「なぜ私が病気に?」という気持ちになるのは至極当然です。風邪や骨折のように目に見える病気ではないので、しっくりこないのが本音だと思います。しかし、その一方で原因不明の不調を抱えるより、かえって安堵感がありませんか?体調不良や思考が重くなるなど、精神障がい特有の症状は一定の理解がなければ、まるでサボっているように周囲からは見られてしまうものです。
自分を見つめなおす機会
もし、精神障がいになってしまったら、自分と向き合ってほしいです。病気で苦しい時は、とてもできないと思います。しかし、時間が経つにつれて自然に、自分との対話ができるようになるものです。「一体何が苦しいのか?」「本当の自分とは何なのか?」様々な考えを巡らせて、自分の病気の答えへと近づいていきます。急いで答えを出そうとするのではなく、じっくりやってみてほしいです。「急がば回れ」で、時間をかければかけるほど深堀りができるものです。私はその点、せっかちなので自分の障がいをすぐにでも克服しようとして失敗しました。すぐに答えが出る事なら、誰も苦労しません。私は「病気」と向き合うのではなく、「煩わしいもの」と考えてすぐにでも除去したいと考えていたのです。「ダメになったら捨ててしまえばいい」そんな風に考えていたのです。
「精神障がい」は難しい病気です。主治医に具体的な病気の症状を尋ねても、お茶を濁されたり明確な回答がもらえない事も多いです。そんな時は、自分で「原因」と「症状」の答えを導き出すほか手がないと考えています。私も「不安抑うつ障害」を抱えていますが、主治医に症状を聞いてもパッとした回答は得られませんでした。そこで、「何があったら苦しいのか」「うつのトリガーになるものは何か」自分で考え抜きました。私の場合は、「大きな不安」「大きなストレス」が原因でうつ状態になり、著しく思考能力や作業効率が大きく落ち込んでしまうというのが症状でした。
精神障がいになってしまったら割り切ってしまおう
精神障がいになってしまうと、自分を追い詰めてしまう人がいます。しかし、自分をいじめてはいけません。「なってしまったものは仕方ない」そう考える大胆な気持ちも大事だと思います。誰しも、なりたくてなった病ではないのですから。
「とにかく病気になったら、自分自身をまずは受け入れること」それが大事だと思います。病気を拒絶したり、除去しようとは考えないことです。病気もいわば、「あなたの一部」なのですから。病気を拒絶することは自己否定なのです。自分を肯定できなければ、前に進むのは不可能に近いです。焦燥感で潰されてしまいそうになるのは悪手です。潰れてしまうぐらいなら、まずは全てを甘んじて受け入れるのです。自分も病気も肯定してあげましょう。そうすることが大事だと思います。
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