心療内科や精神科の病院の探し方
その他の障害・病気出典:Photo by Martha Dominguez de Gouveia on Unsplash
皆さんは「心療内科」や「精神科」をどうやって探しますか? 私は病院探しは好きではありません。なぜなら病院を探すだけでとても神経を削ってしまうからです。そんな私が、今までどうやって病院を探してきたかについてお話したいと思います。
繰り返す通院断念と転院~その理由とは
私は高校生の頃に「うつ病」と、大学生の頃には「パニック障害」、社会人3年目で「適応障害」と「うつ病」と診断されてきました。しかし、およそ10年の間続けて病院に通い続けていたわけではありません。コロコロ診断名が変わってしまったのは、病院を過去6回変えたことと、3回ほど通院を辞めてしまった経緯があるからです。なぜ辞めてしまったのかというと、とりあえず母親に行けと言われたから仕方なく通っていただったり、薬の副作用が辛すぎて「変えて欲しい」と伝えたにもかかわらず、医者は「続けろ」の一点張りだったりしたことが理由です。通院を辞めてから自己判断で薬もやめてしまったので、後に悪化して振り出しに戻るといった状態の繰り返しで、人生の半分を過ごしてきました。病院を変えた理由に単なる個人的な引っ越しだった場合も勿論ありますが、友人の「最初の病院が必ずしもいい病院だとは限らない」という一言が心にすとんと落ち、セカンドオピニオン受けようと思ったのもきっかけの一つです。
「薬を飲まないで治す」といった方法が悪いとは私は思っていません。ただ自己判断で薬を辞めてしまうと、完治には時間が掛かってしまいます。転院するか薬を辞めるかは私のように自己判断で決めずに、必ず医師と話し合ったうえで辞めることをお勧めします。
他人が勧めるから自分に合っている病院とは限らない
「他人が勧めるから自分に合っている病院とは限らない」
まず私が大前提に伝えたい事はこれに限ります。
「心療内科」や「精神科」に関わらずどの病院でも言えることと思いますが、どんなに信頼している人が紹介してくれた病院だとしても、必ずしもそこが自分にとって合っている病院とは限りません。また、初診時や同伴者がいるときに「いい先生だな」と思ったとしても、初診以降や一人で通院したときに態度の変貌する先生や、年齢と共に考え方が変わってしまい、段々と話が合わなくなってしまう先生もいます。所詮、先生も人間なのです。
事前調査と通院開始
病院を事前調査する方法としては次のようなものがあります。
・インターネットで調べる
・かかりつけ医に相談する(大病院での紹介を得る)
・勤務先の産業医に紹介してもらう
・話しやすいと思ったカウンセラーの紹介を得る
私の場合、産業医といった方がいない職場で働いていたので、紹介をもらえず自力で探しました。
手軽なのがインターネット検索や近所の看板だと思います。最近ではグーグルマップ一つで近くの病院や、口コミを探すことが出来ます。しかし口コミは人の主観になってしまい、偏っていることが多いため必ず病院のホームページも見ましょう。病院のホームページの雰囲気でイメージをつかみ取る事も大切です。市役所の保健師に聞くということも出来ますが、職員の方はどこがいい先生か分かっていたとしても、はっきりと伝えることが出来ません。かかりつけ医に聞くときもそうですが、かかりつけ医がいいと言ったからと信用しきらずに、何度か通って判断するといいでしょう。
こんな病院は安心できない
個人的にお勧めしたくない病院のポイントは次の4点です。
・診療科の先頭に「心療内科」または「精神科」が来ていない病院
・自分の主観と偏見で物事を押し通そうとする医師がいる病院(患者の意見<医者の思い込み)
・薬を必要以上に多く出してくるor副作用がきついと何度も言っても薬の変更を行ってくれない
・とりあえず人に勧められたから行きたくないけど通っている病院
まず先頭に「心療内科」または「精神科」が来ていない病院は、専門にしている科のついでに行っている場合があります。そのため、個人的には論外です。次に偏見で物事を押し通す医師の場合、勝手によくわからない検査を入れられ、払わなくていい検査代を払わさせられてしまう最悪のパターンも考えられます。また薬を多く処方されると、人によってはその時点で気が滅入ってしまいます。薬の変更を行ってくれない場合、毎日薬の副作用に怯えて過ごす羽目になるので服用しなくなってしまいます。そのためどちらもお勧めできません。自分が行きたいと思って通っていない場合は、薬の効き目を感じないばかりか医師の話も頭に入ってきません。
こんな病院なら安心できる(個人的考え)
個人的に行きたいなと思える病院のポイントは次の6点です。
・アクセスが容易
・診察日や診療時間が自分の通いやすい日時
・自立支援援助や就労移行支援事業所などを患者に有益になる情報提供を行っている
・臨床心理士のカウンセリングが受けられる
・患者の考えを大切にしてくれる(薬はあまり飲みたくない等)
・服用する薬がどんな薬なのか、どんな副作用があるか事前に伝えてくれる
・自分の意志で行きたいと思える病院
アクセスの良さと通いやすい日時はマストです。通院というのは、自分の今までの生活スケジュールの中に新たに1つ組み込む事柄なので、生活リズムに支障のないように通えるところを選ぶべきでしょう。ホームページや受付のチラシ、ポスター等で患者に有益になる話がある病院は、比較的親切であると言えます。臨床心理士のカウンセリングは有料であることが多いのですが、病院へ通うと同時に利用することが出来てとても便利です。また、例えば「もう少し薬なしで様子を見たい」などどいった要望が出てくると思います。それを無視してでも薬を増やしたり、変更する病院は患者を偏見で見ている可能性があります。そうではなく、お互いコミュニケーションを円滑に行える医師のいる病院が、自分も納得したうえで薬を服用できると思います。また要望を聞いくれた上で、薬に関しては2週間だけ様子見の猶予を付けてくれる医師は、より良いのではないでしょうか。薬は自分の体内に入るものです。それがどんな薬でどんな効果があるのか、どんな副作用が現れやすいのか、事前に伝えてくれる病院は親切です。この5点を踏まえた上で、自分が行きたいと思う病院に行くことが治療を早める一つの鍵になるでしょう。
最後に私は心療内科・精神科に関わらず本当に病院調べが嫌いで、正直今でも億劫だなと思っています。そのため順序や自分の求めるものを書き出してみて調べるのですが、これは個人の見解が入ったほんの一例です。そのため私の調べ方が正解とは限りません。ですが一つの参考になれば幸いです。
参考文献
【【精神科医が解説】精神科・心療内科クリニックの選び方とは? | こころみ医学】
https://cocoromi-cl.jp/knowledge/other/psychiatry/mentalclinic/
【メンタルクリニックの選び方 – 薬に頼らないビジネスパーソンの為の心療内科・ ベスリクリニック東京】
http://besli.jp/about/select.html
【同業者が教える「お勧めできない」精神科 初診は親身でも態度変化 - ライブドアニュース】
https://news.livedoor.com/article/detail/15451859/
精神障害