主治医や薬剤師さんとのコミュニケーションが苦手~お薬手帳を使うと楽だった

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出典:Photo by Johny Georgiadis on Unsplash

私はうつ病を発症して通院をはじめた当初は、主治医や薬剤師さんに対し、自分の症状や副作用のことを、自分の言葉で上手く伝えることができなかったり、伝えたい事を忘れてしまったり、言い出せなかったりということを繰り返していました。このように、主治医や薬剤師さんとのコミュニケーションが苦手でしたが「お薬手帳」を使って信頼関係を築いた経験をお話します。

お薬手帳を利用して伝える

皆さんは、主治医に伝えたかったことを、診察の帰り道や帰宅してから思い出したりすることはありませんか?薬剤師さんに、あのことを聞きたかったけど聞けなかったという経験はないでしょうか。私は「あれも伝えておけば良かった」「症状のことや副作用についても聞きたかった」ということが、診察のたび毎回のようにありました。

どうしたら、主治医や薬剤師さんに、うまく疑問や思いを伝えることができるのだろうと考えていたところ、ふと、通院時にはいつも必ず持っていく「お薬手帳」を思い出しました。「お薬手帳」に書いておけば忘れないし、薬局では薬剤師さんに渡すので、見せるだけでも伝わるのではないかと考えたのです。

今では「お薬手帳」を、主治医や薬剤師さんとのコミュニケーションツールとして使っています。通院している方の多くは「お薬手帳」をお持ちだと思います。その「お薬手帳」ですが、処方箋薬局で処方薬のシールを貼ってもらうだけになっていませんか。

主治医に伝えたいことをメモする

前回の診察から次までに「気分の落ち込みがあった」「中途覚醒した」「眠れなかった」「副作用と思われる身体症状があった」などを、できるだけ具体的に日時や場所、状況などもメモしておきます。診察を受けている時に、メモを見ながら話すことで、話したかったことの抜けや漏れが、劇的に減りました。私はうつ病で社交不安障害も持っているので、緊張して頭が真っ白になったり、言いたいことがうまく言えなかったりしていたので、とても有効でした。

また、薬の所有残量を、診察日の前日に数えて記入していました。主治医の許可をえてですが、診察と診察の間に減薬したことが何度かあり、手元に余りが残っていたからです。所有数をメモしていたので「これだけ残っているので、今回はその分を減らして処方してください」と忘れることなく伝えられたのです。このように、薬の手持ちの数を毎回伝えていたことで「この薬は、自分で大丈夫そうなら、自分のタイミングで減薬を試してもいいよ」といわれるほど、主治医からの信頼をえることができました。

薬剤師さんへの口頭説明を省ける

薬剤師さんにも、心の動きや副作用、処方薬の残量を書いておくことで、苦手な口頭説明を避けることができました。心身の状態を把握してもらえていることで、薬についてアドバイスをもらえたり、薬の残量について、次回の診察まで問題ない所有量であることを確認してもらえます。苦手な口頭説明をしなくても「薬の効果が強すぎていないか」「副作用の状態は許容範囲内か」「指示通りの服薬を行っていること」「薬の残量管理ができていること」などを認識してもらえました。

おわりに

以上、私の経験の一部を書かせていただきました。もし主治医や薬剤師さんに対して、自分の症状や副作用のことを上手く伝えられなかったり、忘れてしまったりする方は、試しに「お薬手帳」を使って伝えてみてはいかがでしょうか。

ODYSSEY

ODYSSEY

40代後半の男性です。8年ほど前から、PTSDからのうつ病(社交不安障害、睡眠障害、適応障害)と闘ってます。加えてADHDのグレーゾーン、HSPの傾向が強いとの診断も受けました。現在は、就労移行支援事業所に通所しながら、オープン(障害開示)での長期就労を目指しています。

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