回避性パーソナリティ障害とは?ある意味日本人らしい特徴

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出典:https://www.photo-ac.com/

誰しも人生山あり谷あり、成功だけじゃなく失敗もたくさんあります。そんな中で失敗したり傷ついたりすることを極端に恐れ、なにも出来なくなってしまう症状があります。数あるパーソナリティ障害(以下PD)の一つ、回避性(不安性)パーソナリティ障害です。今回はこの回避性パーソナリティ障害(以下APD)について紹介していきます。

不安だから回避します〜回避性パーソナリティ障害の特徴

APDの人は自分に自信がなく、失敗したり他人に拒絶されたりすることを恐れています。それから逃れるために何かに挑戦することや社会的な交流を避けて孤立しようとします。ですが人との接触そのものを嫌っているわけではなく孤独感を感じており、絶対に拒絶されない相手を選んで親密になろうとします。近づきたいけど近づけない「ヤマアラシのジレンマ」に近いです。

ある種の自意識過剰でもあり、他人の目が気になって不安な状態にあります。そのため周囲に嫌われないために、無理をして問題を抱え込んでしまいます。相談できれば良いのですが、その行為によって嫌われたり悪口を言われたりする懸念を持つのです。不登校やひきこもりもAPDが原因の場合があります。また、APDの症状は恥や世間体を気にするという日本人全体にも見られる特徴が発展したものとも言えます。

失敗したから不安です〜回避性パーソナリティ障害の原因

明確な原因は不明ですが、主な要因としては親からの非難や過度の干渉・虐待などの家庭環境の問題や、いじめや恥をかいた経験などが原因となります。またAPDは昔からあまり褒められたことがないと感じている人に多いです。他にも様々な要因が複合的に関わり合っています。特に社交不安障害とは重複発症するなど強い関連性があります。

避けられないなら成功しよう〜回避性パーソナリティ障害への対処

PD全般への対処として患者と治療者が協力して努力を続けることが必要です。また加齢に伴って症状が緩和されていく傾向があります。先にも述べた通り日本では多くみられる性格のため、比較的社会適応しやすい部類に入ります。自信がないゆえに自分から接触を避けているのがそもそもの原因なので、少しずつでも自分から動くことができればそれが一番です。ですが当然、懸念通りに失敗することもありハードルが高い。そんな時は失敗しても挑戦したことを褒めて自分に自信を持つように心掛けましょう。また内心人との接触を求めているので、周囲から積極的に手が差し伸べられれば孤立は解消できます。しかし中にはスキゾイドパーソナリティ障害のように接触を嫌っている人もいます。「ヤマアラシのジレンマ」の結論通り、人間関係の適切な距離感を見極めることが重要です。

APDの特徴はその人の個性であり否定されるものではありません。ですがそれが生活に害を及ぼし、「自分は失敗する」という否定的な思い込みによって本来の能力を生かす場を無くしているのは損です。恥を捨てて相談し、「本当は自分に何ができるのか」を知ってからの方が人生におけるより大きな失敗を避けられるはずです。

参考文献

Wikipedia 回避性パーソナリティ障害
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8

LITALICO発達ナビ 回避性パーソナリティ障害とは?「傷つかないよう避けてしまう」症状や治療法、克服するための方法を解説
https://h-navi.jp/

岡田クリニック 性格のお悩み
http://www.clinic.kokoro-support.net/index.html

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https://diamond.jp/

カゴマ

カゴマ

男性、20代。大阪府在住。大学中退後およそ半年前に発達障害と診断を受け、現在は就職に向けて就労移行支援事業所にて訓練中です。とりあえずの目標として平成が終わるまでの就職を目指しています。趣味はゲームやアニメでしたが、最近は思うようにその時間がとれず、何が好きなのかわからなくなりつつあります。

パーソナリティー障害

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