怒りのツボを突かれた人の気持ちが分からない

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会話の最中、相手が急に怒りだしてきた経験はありませんか?「地雷を踏んでしまったか」「怒りのツボを突いてしまったか」と気付いたときには遅く、相手は怒りを表出し続けている、まるでこちらが悪いかのようにされている一方的なシチュエーション。別にASDに限った悩みではなく、定型発達者が集まっているであろう団体ですら知らぬ間に誰かの地雷を踏んでいることがあります。

直近で有名なのが、「ダンダダン」とYOSHIKIさんの騒動でしょうか。劇中歌か何かの表現が、YOSHIKIさんの「自死した父を彷彿とさせる」という地雷を踏み抜いてしまったとのことです。今は和解したようですが、YOSHIKIさんの態度には賛否両論ありました。似た話では、「推しの子」の作中企画の描写が故・木村花さんの母親から猛批判を受けた事例だとか、戦国時代の偉人絡みの表現が子孫から批判を浴びるなんてこともありますね。

自分の地雷を踏まれた時、怒りのツボを突かれた時、どのような気持ちになるのでしょうか。感情のコントロールがきかないまま「お前なんか消えてしまえ!」とまくし立て、気付いたときには周囲から引かれている…という感じでしょうか。引かれていると自覚できているのであればまだマシかもしれませんが、最悪の場合「感情の抑えがきかない子」として見られるでしょう。今後の評価としてはマイナスです。

相手の地雷が何か、怒りのツボがどこにあるかなど分かる筈がありません。ゆえに、突然怒り出したようにしか見えない訳です。いくら許せないラインがあるとはいえ、傍から見れば「フキハラ(不機嫌ハラスメント)」でしかないでしょう。自分の地雷を説明できるか、自分のラインを相手も理解していると思い込んでいないか、考えるその一瞬が野蛮か理知的かを分ける分水嶺となります。

遥けき博愛の郷

遥けき博愛の郷

大学4年の時に就活うつとなり、紆余曲折を経て自閉症スペクトラムと診断される。書く話題のきっかけは大体Twitterというぐらいのツイ廃。最近の悩みはデレステのLv26譜面から詰まっていること。

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