社交不安症について~失敗イコール人生の終わりではないですよ

その他の障害・病気
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社交不安症についてご存知でしょうか?過去の病名は対人不安症と言われていた症状です。私は今まで緊張なんてしたことが無い!と言われる人は恐らくいないと思います。程度によりますが、緊張して頭が真っ白になった経験は誰にでもあると思います。しかし、余りにも度が過ぎると、日常生活に支障をきたす恐れがあります。社交不安障害について、簡単ながらどんな症状なのかを紹介していきたいと思います。  

生活に支障がでてくるようなら受診も考えましょう

大勢の人を前に話したり、会議での発表や意見を述べる、仕事で良く知らない人と話をするといった状況に自分が置かれたり、また、そのような状況に自分が置かれることを想像するとき、「緊張したり不安を感じる」ということはだれしもあると思います。性格だから仕方ないと考えている方も多いと思います。また精神的な病気だと言われると極端に嫌う人もいます。近年、精神科では病気という言いかたから、生活に差しさわりのある状態として、「障害」という言い方をするようになっています。病気といったひどい状態ではありませんが、日常生活に支障をきたすまでに感じる様になったら是非、治療を受けることをお勧めします。

社交不安症とはどんな症状があるのでしょうか?2

社交不安症の様々な症状例として以下のものが多いとされています。発症の原因ははっきりと解明されていません。脳内の神経伝達物質のセロトニンなどのバランスが乱れていると発症しやすいと言われています。発症すると以下のような症状が出ます。 赤面恐怖症・・・人前に出ると緊張して、顔が赤くなります。 発汗恐怖症・・・緊張により顔や脇など体の一部が過度に発汗し、ハンカチなど持たないと、落ち着きません。 対人恐怖症・・・周囲の視線が気になり、恐怖を感じたり、身体が震えたりめまいなどを感じます。また、自分に対する他人の評価に強い不安を感じます。 書痙(しょけい)・・・人前で字を書こうとすると、緊張と不安により、手が震えてしまいます。 上記のような症状が現れると、周りに変と思われていると感じ、不安や恐怖を感じてしまいます。またこのような症状が出るのではないかという予期不安(パニック)が出る様になり、不安の原因を避けるようになります。これを「回避行動」と呼びます。 症状を無理に無くそうとせずに付き合い方を学ぶことです。不安症の根本は「不安を感じやすい体質」のため、他の不安症を併発しやすいので要注意になります。不安の本当のもとは、「〇〇したら」「○○かもしれない」といった不確実さです。過去の経験から、頭の中で悪い予測をシュミレーションするために、不安が生まれるのです。体の病気と疑う人も多いので、内科や神経内科に通って異常なしと診断されることが多いです。内科は内臓をみる科で、神経内科は精神神経内科とは専門が全く異なります。社交不安症とよく似た病気(パーキンソン病など)を調べることができますが、自分で判断せずに心療内科や精神科に通って相談してみることも大事です。

社交不安症の治療の進め方

治療の進め方は、色々ありますが、薬物療法と認知行動療法を行うことが効果的と言われています。薬物療法は使用する薬によって、脳の働きを整えて不安を小さくする効果があります。認知行動療法は安心感を育てるプログラムです。程度によってどちらかを先に使用するかは症状によって異なりますが、薬物療法は不安を抑えるだけなので、再発する恐れがあります。それに対して、認知行動療法は、薬物療法に比べて再発率が低いということが分かってきました。 私自身も、緊張すると顔だけ汗をかく症状が、10代の頃からありました。そのことで他人にからかわれたりした経験で人前に出ることを苦手に感じていました。今の私は、様々な経験を通して慣れることにより、苦手意識事態は無くなりましたが、今でも無意識に緊張する場面があると多汗症のように顔だけ物凄く汗をかきます。その人にとっては何気ない言葉でも、受け取る人によって言葉の暴力と感じることを考えて欲しいと思います。言葉で他人を無意識に傷つける人は、本人自身、自覚がないのです。言葉のナイフで刺されることは本物のナイフで刺されるより、傷は見えなくても傷つけられた傷は深く、治りにくいのです。 社交不安症の人にかけるアドバイスで、周囲の人がすべきでないアドバイスは「当たり前」や「何故」というフレーズです。ですが「当たり前」と思っていると言う人は誰のことを言っているのでしょうか?自分以外の人が当たり前と思っているかどうかは実際には分からないはずです。当たり前と思っているのは、「自分自身?」それとも当たり前と発言している「他人?」でしょうか? 何気ない言葉で人を追い詰めてしまうことがあるというのを、再考する機会になればと考えて、締めさせて頂きます。

 参考文献

社交不安症がよくわかる本 (健康ライブラリーイラスト版)貝谷 久宣 (監修) 

しのだの森ホスピタル

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40代男性。30代半ばでうつ病を発症。40代になって発達障害の疑いありと診断される。就労支援機関で自分の特性について学び、最後の就活を終えコラムを書いています。趣味は鉱石収集。年2回大阪・京都で行わるミネラルショーや即売会に行って、気に入ったものをコレクションするのが楽しみですが、部屋で飾る場所が無くなっているのが最近の悩みです。

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