これが「アンチ障害者」の餌だ
暮らしPhoto by Arisa Chattasa on Unsplash
ネット上の「アンチ障害者」たちは、常に“消費”し続けています。人目に付かないディープウェブ、百歩譲って5ちゃんねるの片隅で蠢いていればいいものを、わざわざSNSで活動しているのはどういう了見でしょう。露悪にしろ冷笑にしろ怨恨にしろ、それにしか縋れない人生は惨めとしか言いようがありません。
SNSなどネットでも日向と呼べる場所で雑音を放ちながら“消費”するのが、昨今の「アンチ障害者」たちの習性です。こうして仲間と集まり、どす黒い連帯感に浸るのも彼/彼女らの楽しみなのでしょう。特に、以下に列挙する「餌」には、嗅ぎ付け次第ワラワラと集まってくる様子が見られます。
知的障害者による被害の報告
主に「学生時代、支援級の生徒からこういう目に遭った!」という被害報告です。傷害事件として警察も動きそうな話は極めて少なく、大抵は「ベタベタ触られた」「付きまとわれた」「なんかキモかった」程度のものです。小学生~中学生で話が止まっているのも特徴的でしょう。その支援級の子は既に人生のレールを外されているのですから。
中には「支援級の世話を押し付けられた」という被害報告もありますが、悪いのは押し付けてきた担任やクラスメイトであって、支援級を恨むのは筋違いもいい所です。
職場内カサンドラ
「発達障害が入社して職場が滅茶苦茶になった」のような話も餌として好まれます。元の「カサンドラ症候群」はASDの配偶者と反りが合わないことを指しますが、これを職場の人間関係に当てはめるだけでなくASD以外の発達障害も標的にしたのが「職場内カサンドラ」となります。この手の話によって「発達障害者は社会に出してはいけない存在だ」という認識を共有しあっている訳ですね。
ところで、「ASD夫と別れたカサンドラ症候群当事者」を自称してASDへのヘイト言説をばら撒くアカウントを目撃したことがあります。自称が真実であったとしても、悲劇のヒロインとして振舞い続けるのは正直言って「甘ったれ」でしかないですね。
きょうだい児
兄弟姉妹が障害者である人を「きょうだい児(者)」と呼びます。親の愛情不足、学校でのいじめ、孤独化、ヤングケアラー化といった多種多様な悩みを抱えがちな存在です。Xのハッシュタグできょうだい児が悩みを吐露していた時がありました。「自分の結婚式ですら、親は障害を持つ弟が中心だった」など如何ともしがたい体験談の数々が飛び出していたのですが、これほどの「餌」がみすみす放置されていたでしょうか…?
特化した支援が求められるほど難しい人生であることは確かですが、きょうだい児としての悩みを乗り越えるなり折り合いをつけるなりした大人が実在するのもまた確かですよ。例えばヘラルボニーの創業者ですね。
障害者絡みの犯罪
「知的障害者の性犯罪」と「障害を持つわが子との心中」は彼/彼女らにとって大好物であり、不定期ながら新しいニュースが“供給”されます。特に前者は庇う方が変人か逆張りとして白眼視される「性加害者」という身分なのもあって、最上級の「餌」といっても過言ではないでしょう。歪みに歪んだ知的障害者像とも合致するため、猛烈な勢いで“消費”されます。
アンチ障害者は時々、“消費”の傍らで「被害者」を案じたり寄り添ったりするような言い草をすることがあります。「身内が障害者で自由が無かったんだね、可哀想…」「被害者が苦しんでいるのに、知的障害を理由に無罪とするのはセカンドレイプだ!」といった感じです。しかし、彼/彼女らは一時の処罰感情と承認欲求で言っているだけで、本気でその人生に伴走する気などさらさらないので、決して騙されてはいけません。実際のところは、餌を“消費”すること以外に何も考えていないのですから。