いわき市、赤飯2100食を当日廃棄。クレームが原因か

暮らし

Photo by David Maier on Unsplash

福島県いわき市でクレームが原因とみられるフードロスが発生しました。同市内に7か所ある学校給食共同調理場では、公立の小中学校を対象に卒業生へのお祝いメニューを給食に出す慣例があります。そのうち小名浜という名前の調理場は最後の米飯給食に「赤飯」を出す担当となっていましたが、その日付は3月11日、震災から15年の節目となる日でした。なお、給食の内容については1か月前から決まっており、献立もネットで誰でも見られる状態だったそうです。

すると当日の午前、保護者を名乗る者から「震災のあった日に赤飯を出すのはおかしい!」という内容のクレームを受け、既に調理済みだった赤飯はあろうことが全廃棄されてしまいます。小名浜の調理場が担当する学校は5校あり、廃棄された赤飯は2100食にのぼりました。実際に児童生徒へ出されたのは災害備蓄用の非常食だったそうです。たった1本のクレームに屈するあまり防災や食の有難みへ中指を立てる対応をとったことは、悪い意味で象徴的でした。

2100食のフードロスというだけでも問題ですが、給食は保護者の給食費で成り立っていることや一生に一度の祝いの席を潰したこと、なにより震災でその日の食事すらままならないほど飢えていた筈の福島県内で起きたことから、より罪深いフードロスとなっています。これまた奇妙なことに、クレーマーは給食の中止までは求めておらず「分かった、来年からは気を付けろよ」と矛を収めています。結局のところ廃棄を決めたのは教育長の一存であるうえ、その教育長というのがかつて文科省で食育に携わっていた人間で、ますます理解に苦しむ背景ばかりが浮き彫りとなっていきました。

市教委の対応がおかしいのは分かり切ったこととして、発端となったのはクレーマーの電話1本です。媒体によっては家族を震災で亡くしたとも言われていますが、事実であれば自身の不幸や不遇に他人を巻き込み八つ当たりする直情的で自分本位な大人であることを意味します。納得して電話を切ったとは言いますが、気に入らないとすぐ感情を爆発させ噛みつきに行く習慣を改めていれば、そもそも問題は起きなかったでしょう。X、ヤフコメ、地元の声を問わず「日にちをずらせばいいのに」「判断したのは市教委。電話した方は悪くない。粘着キモいからやめよう」とクレーマー擁護が一部で発生していますが、とんでもないことです。

感情を抑えられないクレーマーや大規模なフードロスを招いた教育長と、教育に悪影響しかない大人たち。唯一子どもの方を向いていたのは、「生徒の皆さんに申し訳ない」と謝罪した市長だけでした。なお赤飯には祝い事だけでなく厄除けの意味もあるようですが、軽い雑学程度でも食品の意味が考慮されないことは「チー牛」の成り立ちと広がりからして分かり切ったことなので、これを説明しても到底理解は得られなかったと思います。

参考サイト

3・11に赤飯は不謹慎?いわき市の給食 卒業祝いも批判で2100食廃棄
https://iwaki-minpo.co.jp

赤飯2100食廃棄 いわき市教育委員会が犯した5つの過ち
https://news.yahoo.co.jp

3月11日の給食「赤飯2100食」を廃棄、きっかけは匿名電話 実は廃棄求めていなかった…いわき市の判断に議論
https://www.bengo4.com


オンラインサロン「障害者ドットコム コミュニティ」に参加しませんか?
月々990円(障害のある方は550円)の支援で、障害者ドットコムをサポートしませんか。
詳細はこちら
https://community.camp-fire.jp/projects/view/544022


遥けき博愛の郷

遥けき博愛の郷

大学4年の時に就活うつとなり、紆余曲折を経て自閉症スペクトラムと診断される。書く話題のきっかけは大体Twitterというぐらいのツイ廃。最近の悩みはデレステのLv26譜面から詰まっていること。

関連記事

人気記事

施設検索履歴を開く

最近見た施設

閲覧履歴がありません。

TOP

しばらくお待ちください