しんどい心をゆるめる読書録#9~『ついイラッときても感情的に反応しない方法を1冊にまとめてみた』

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こんにちは、かのんです。

今回は『しんどい心をゆるめる読書録』第9回となります。

統合失調症の当事者の1人として、本を読んでどう思ったのか書いていこうと思います。

今回読んだ本はこちら。

『ついイラッときても感情的に反応しない方法を1冊にまとめてみた』です。

こちらは精神科医の先生が書かれていて、最初に怒りのメカニズムについて解説されていて、その次に5つの章に渡り、怒りを鎮める24のメソッドが解説されています。

表紙の虎ちゃんが怒っているイラストが可愛くもあり印象的でもあります。

本書を手に取ったのは、やはり私も怒りについて、長い間悩まされているからです。

『しんどい心をゆるめる読書録』第3回でも、怒りについて書かれている本をご紹介しましたが、やはり怒りの処理について悩まれている方は沢山いるのではないかと思います。

そんな怒りの正体。

それは、本書の序章で紹介されています。

怒りというものは誰もが持っている感情の1つであり、怒りは脳で作られると。

統合失調症やうつ病など、精神の病は脳の病気というのに、通じるものがありますね。

・大脳辺縁系……脳の奥深くに位置する、「本能」と「感情」をつかさどる領域の総称。

よく聞く扁桃体も含まれており、扁桃体は「快・不快」や「恐怖」を判断する感情のスイッチ。

そしてこの大脳辺縁系が怒りを覚えたときに一番早く反応する場所だそうです。(p.25)

それから、
・大脳皮質……大脳の表面を覆う厚さ2〜4mmほどの神経細胞の層です。

人間の脳において最も進化した部分であり、知覚、運動、言語、思考などの高度な精神活動を司る「人間らしさ」の源といえます。

この大脳辺縁系がアクセル、大脳皮質がブレーキの役割をするようです。

大脳皮質が酸素を取り入れ、働くことで、怒りを抑えることも出来るけれども、逆に昔の事柄を根深く覚えていて、恨みになってしまうこともあるようです。

そしてここでも登場のセロトニン。

セロトニンは幸せホルモンと呼ばれていて、本書ではうつ病に関連する神経伝達物質として紹介されます。


こちらが序章で紹介されていて、これから読んでいく24のメソッドに、これらの脳の働きを覚えておくと、なるほど、と、覚えやすいと思います。

24のメソッドは、読んでいて、自分自身耳が痛い話もありますし、色々な知恵を授けてくれるので、これからに活かしたいなと思うことが多々ありました。

脳の話から始まって、物質的な話や、考え方の話。

多岐に渡り、またすぐさま実行出来そうなことなので、自分自身が怒りを覚えた時や、周りに腹を立てて怒っている人がいる時の対処法も記されています。

「メソッド4」の、その場や相手を実況中継するのは、楽しいなと思いました。怒りの矛先を向けている相手に対して、頭の中で実況中継するメソッドです。

実況中継をすることで、自分自身を客観的に見て、冷静さを取り戻せるかもしれませんし、言語化することによって、怒りを笑いに変えてしまう事も出来るかもしれません。

このメソッドも、きっと最初から上手く出来るかは分かりませんが、誰かに対して、ムカムカしてしまったら、自分の中の心の声なので、道具や場所を選ばないので、すぐさま実行に移すことが出来そうです。

とはいえ、実況中継するのも、自分自身を落ち着かせるための1つの手段として、もし今度何かあったら、私も試してみようと思います。

自分自身を客観的に見る、言語化して怒りを鎮めたり、褒めたりすることを『メタ認知』能力と言うそうですよ。

そして私自身が常日頃に実行していて「メソッド5」に書かれている、『ま、いいか』についてです。

私は母と過ごす時間が長い時があるため、母に近すぎて逆に母に腹を立ててしまう事もあるのですが、そんな時に実行しているのが、『ま、いいか』です。

これも白黒思考の強い私にとって、最初は苦労しました。ですが、呪文のように『ま、いいか』、『もういいわ』みたいに言葉に出して口にするのです。

私自身、自分が怒りっぽいと分かっているので、部屋の壁に大きめの紙に『ま、いっか』と、書いて貼っているくらいです。

私はこれを感覚的にやっていましたが、本書ではその理論が丁寧に解説されていて、凄く分かりやすかったのと、とても腑に落ちました。

それと共に、メソッドを読み進めていくと、単なる怒りへの対処法だけでなく、世渡りの上手さも教えてくれます。

読み進めていて、「なるほど、こんな時はこうすれば良かったのか……」と、勉強にもなりました。

と、本書を読んでみて、怒りについての知識から、対処法、さらには人間の男女の認識の違いに至るまで、とても面白く読みふけり、為になる本だと思いました。

自分の怒りを対処したいと思った私にとって、読んで良かったと思います。

それでは今回はこの辺で。

次回もよろしくお願いします。

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参考文献
『ついイラッときても感情的に反応しない方法を1冊にまとめてみた』
著者 和田秀樹
発行所 株式会社アスコム


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かのん

かのん

20代前半の大学生の頃に精神科を受診。統合失調症と診断される。統合失調症の中でも、不安障害やPTSDなど症状は多岐に渡る。GW(グループワーク)や、地域活動支援センターなどを利用し、紆余曲折を経て現在就労継続支援B型へと通所と在宅を併せての利用の運びとなった。
創作が好きでイラストや漫画を描いたり、小説を書くことを趣味としている。

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