だて(伊達)マスク依存症とは~マスクを外せないのは心の病気?

依存症

出典:https://www.photo-ac.com


最近、マスクをしている人が増えているとは思いませんか。マスクを外せない心理についてお伝えします。

だてマスク依存症とは



花粉症やインフルエンザなどの病気ではなく、顔を隠す目的でつけるマスクをだてマスクといいます。また、マスクを付けるのが当たり前で、マスクを外すと不安になってしまう、だてマスク依存症という方が急増してきており、マスクの着用自体が問題視されるようになってきています。

10代~20代の人に多く見られ、「だれとも話したくない」「他人の視線に触れないで済むから気持ちが落ち着く」など、他人とのわずらわしいコミュニケーションを避けるためにマスクを使用しています。


だてマスク依存症になりやすい人とは



①SNSやメール以外のコミュニケーションが苦手な人
SNSやメールでは文字だけのやり取りのため、お互いの表情から感情を読み取り合う必要はありません。そのため、面と向き合ってのコミュニケーションに慣れておらず、強いストレスが生じるため、人と接する時はマスクで顔を覆って自分を防御します。

②顔のコンプレックスが気になっている人
女性なら誰でもはマスクでスッピンをごまかしたいという日もあります。しかし、マスク依存がエスカレートし、マスクで隠さないと人前に出られなくなるほど顔の欠点が気になるようならば、強迫性障害スペクトラムの一種「醜形恐怖症」に該当している可能性があります。醜形恐怖症とは、顔や身体の一部が気になって過剰に悩んでしまう精神疾患です。他人から見れば問題無いような些細な欠点に強いコンプレックスを持ってしまい、執拗に隠そうとしたりするため、生活に支障をきたしてしまうこともあります。

③自分に自信がない人
自分の人格や存在そのものに自信が無いという方は、マスクで自分の存在を打ち消し、自分の殻に閉じこもってしまうことがあります。この症状は、自己否定感が強く他人の評価が気になって仕方がないために他人との交流を回避しようとする「回避性パーソナリティ障害」の症状に該当している可能性もあります。


マスク断ちするには



マスク依存症に陥っている方が、いきなり完全にマスク断ちするのは難しいです。まずはマスクを着けている時間を少しずつ減らしてみてはいかがでしょうか。

一人で過ごしている時に外す→人の少ない所で外す といった風に段階を踏んでマスクをしていない状態へと徐々に慣らしていきます。「マスクを外していても意外と大丈夫なんだ」と思える瞬間が増えていけば、マスクへのこだわりが少しずつ小さくなっていくはずです。



いかがでしたでしょうか。今回はマスク依存症についてご紹介させていただきました。どうしてもマスクをしないと落ち着かないという方は一度お医者さんに相談してみてはいかがでしょうか。

障害者ドットコムニュース編集部

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「福祉をもっとわかりやすく!使いやすく!楽しく!」をモットーに、障害・病気をもつ方の仕事や暮らしに関する最新ニュースやコラムなどを発信していきます。
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