軽率なミスの対処法、自身の能力、ペースを知る(『発達障がい~神からの贈り物~』第49回)
発達障害出典:Photo by Priscilla Du Preez on Unsplash
『発達障がい ~神からの贈り物~』 第49回 <毎月10日連載>
いきなりですが、前回のコラム、『軽率なミスの対処法』の第2回目、今回は、原因をどう探って行くのかについてお話ししようと思います。
軽率なミスと言っても様々なことが考えられます。手先が不器用だったり注意欠陥的なものもあれば周りの環境に左右されるものだったり、まだまだ他にもあるでしょう。まずはそれを知らなければ対処は難しいでしょう。
先ずは己を知ることから。
これは課題探しと同じこと。指が不器用であれば器用になれば良い。ただ、そんな簡単に行くことなら誰だってやってますよね。それができないから困っているのでしょう。トレーニングは勿論積極的にすることは良いことですが、私が述べたいのはそんなことではありません。
誰にだって苦手なことはある。苦手なことは他の人より時間がかかってしまう。ごく当たり前のこと。大切なことはその事実を受け入れること。私がこれまで見てきた多くの事例では、苦手なことを他人と同じようにしようと、無理をして悪循環に陥っている人が実に多い。
確かに、苦手な自分を見るのは心が痛むだろうし、周りと同様の結果を残して同様の評価が欲しいと誰もが感じるでしょう。しかし、だからといって自身の能力を上回るペースでやったって同様のミスを繰り返すだけ。
「苦手だからできません。」と言って評価が下がるのと同様に、「できないことをできる」と言っても同じ結果になるだけ。本当に評価されたいのなら、「苦手なことなので時間をかけて一所懸命やりたい」というふうに伝えそのまま実践することが最も望ましいことではないでしょうか?
以上のことは発達障害の有無に関わらずできる対処法です。クローズの一般就労している人でも、言葉をうまく変えればできることではないでしょうか?
私個人の考えではミスの多い人は他人の評価ばかり気にして心にいつも焦りを感じている人のように思います。
次回は更に続けてより一層ミスを減らすためのトレーニング方法についてお話ししようと思います。次回もお楽しみに。
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