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発達障害のASDとADHDを併発しています！vol.16　＜毎月1日連載＞

HSP（Highly Sensitive Person）と発達障害のASD（自閉スペクトラム症）はよく似ています。同じだと思われることもあります。私は、ASDとADHD、HSPも併発しています。先日、夫が人気YouTube番組の「令和の虎」に出演した際に、私の障害について説明するシーンがありました。ASDで感覚過敏があり、と答えていた時に、HSPと仰った虎の方がおられたので、感覚過敏は知られているのだなと思いました。また、障害じゃなくて個性と言っていただき、優しさからなのだろうなと思いました。そこで、私が思うHSPとASDの違いや問題点を解説したいと思います。

まず、HSPは医学的な診断名ではなく、自己診断として使われることが多い点が問題だと思います。SNSなどで精神科医の方々の意見も様々なので、混乱を招いているように感じます。また、医師がHSPと診断することはないと言われていますが、これも問題点だと私は思います。敏感体質だと生きづらさがあります。発達障害ではないが、敏感さや生きづらさを感じるグレーゾーンのような感じで使われることも多く、HSPという自己診断によって救われたという人も多く、ブームにもなりました。私も、発達障害の診断をされる前は、ものすごく繊細に生まれてきたからいろんな症状が出ていると、主治医に言われたことがありました。物凄い感覚過敏があり、HSPとASDが似ているのもそのせいだと思われます。どちらも同じものだという意見もネット上ではあり、何が正しいのかわかりません。最近ではHSPのブームも落ち着き、発達障害の方が有名になってきました。特性について知ることも、広まることも、生きやすさにつながるのでとても良い傾向だと思います。

HSPとASDには、明らかに違うポイントがあります。それは、HSPには共感力があり、他人の辛い感情を自分の事のように感じてしまい、自分まで苦しくなるところです。私がHSPで一番苦しんだのがこの共感力です。つらいニュースも見ることができません。見てしまった時には、かなり落ち込んだり引きずってしまい、精神的にきついので、なるべく見ないように注意しています。ASDは、人の気持ちが読みづらい、顔の表情や場の空気がわからないと言われています。感覚過敏にも、敏感タイプと鈍感タイプがあります。

私がHSPとASDのどちらもあるの思うのが、子どもの頃の様子です。あまり人に興味がなく、自分の興味のある人やものが偏っていて、人の感情や場の空気もあまり考えないところがありました。それなのにHSPの一番の特徴である、人のつらい感情を自分の事のように感じてしまい、いじめられている人や怒られている人を目の前で見たり、ショッキングなニュースを見て自分の事のように苦しくなっていました。その事は父も気づいていて心配していました。人に興味はないものの、表情や声のトーンには敏感でした。なので、あまり人の顔を見ることが好きではありませんでした。人付き合いでは、HSPは人と距離が近いのが苦手、相手の表情に敏感で疲れる、ASDは、人との距離が近すぎるが、目を合わせない、相手の表情や感情や場の空気を読みにくい、と言われています。

私は子どもの頃、知的や言葉の遅れがなかったのと、特に大きな問題もなかったため発達障害だと診断されずにきましたが、とても敏感な体質のため、HSPの特徴には気づかれていましたし、自分でも生きづらさを感じていました。なので、HSPを知ってもらいたいけど、自己診断で名乗ることがよくない空気もあります。私は、以前コラムを書いていましたので、生きづらい病の特集で雑誌の取材をしていただいたこともありました。

ASDとの違いで私が気になる問題点は、HSPの感覚過敏では、第六感のスピリチュアルな領域まで影響してきて胡散臭く思われるところです。音や匂いや光ならまだ理解されても、電磁波やオーラや農薬や化学物質のようなものにまで過敏と言われると、やはり面倒くさい人になってくると思います。また、HSPの感覚過敏などが症状として現れる場合、病院での治療が難しいため、高額な治療法に頼ることもあり、それがさらに問題視されることもあります。気の持ちようかもしれませんが、私もつらい症状があり、高額な治療を受けてかなり改善したので、今ではとても感謝しています。

このように、HSPとASDについて、私の体験談で説明してみましたが、人それぞれなので何が本当は正しいのか真相はわかりません。生きやすくなるように、これからも勉強していきたいと思います。

発達障害夫婦の日常
https://www.youtube.com/@yuichi_naomi_hattatsu

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