大阪万博が教えてくれた大切なこと〜発達障害のASDとADHDを併発しています!<vol.30>
暮らし 発達障害
発達障害のASDとADHDを併発しています!vol.30 <毎月1日連載>
前回のコラムの続きです。私はパニック障害があるので人混みが苦手ですが、今回の万博会場には4回行けました。今までの体調などを考えると、とてもいろんなことを乗り越えられて嬉しいです。万博は、私にとって夢のような時間だったので、終わってしまって今はロスにもなっています。本当に楽しかったのです。もちろん、まだまだできなかったこともたくさんありますが、今回の万博ではどんなことに挑戦できたのか振り返っていこうと思います。まず、人混みを避けるため普段は大きな会場でのコンサートやイベントには参加できないし、はじめから行けないと諦めていました。悔しいですが、パニック障害になってからは体調を崩してまで行くもんじゃないと思っていたし、はじめのうちは今回の大阪万博も行くつもりはありませんでした。でも、障害者手帳で優待があると知り、行ってみたらすんなり入場することができました。これだけでもとても感謝しています。
それから、私が特に苦手な地下鉄に何十年かぶりに乗ることができました。4回行ったうちの最後に行った日の万博入場チケットが東ゲートでタクシーが使えず、どうしても地下鉄で行かなければいけなくて怖かったのですが挑戦してみたい気持ちもあり、今しかないとも思いました。もうすでに入場者数は大幅に増えていてものすごい満員電車なのを知っていたため緊張しましたが、アナウンスやテーマソングが流れるなどワクワクする仕掛けがあり、とても楽しかったのです。今までの息苦しくて怖い地下鉄のイメージとは全く違いました。電車に乗る時は音楽を聴くなど工夫していたので、コブクロのテーマソングが流れたり、「次はいよいよ夢洲です。驚きと感動に満ちた夢洲へさあ行きましょう!」のアナウンスが本当に非日常だったので驚きました。こんな楽しい仕掛けなら、苦手な地下鉄でもワクワクできるのだなと発見でした。あと、人混みは苦手なのですが、開催前の万博やミャクミャクへの批判をみていて悲しかったので、人気が爆発してたくさんの人が万博を訪れることがとても嬉しかったのでした。
たくさんの飲食店にも入ることができて楽しかったです。せめて飲食店は並んで入店を待ちました。海外の食事は珍しくて楽しくて美味しかったです。大屋根リングも高所恐怖症のため、はじめのうちは登ってもすぐに降りたり、なかなか距離も歩けませんでしたが、階段があることを教えていただいたり、だんだん滞在時間が長くなりました。ですが、噴水ショーを観るために海の上まで歩いていきましたが恐怖が勝ち、残念ながら降りてしまいました。花火の時も大屋根リングにはたくさんの人が登っていたので怖くて下から観ていました。本当は一周ぐるっと歩いたり、上から花火やショーが観たかったのですが、流石に怖くてできなかったのが心残りでした。それでも美しい大屋根リングや間近で観る花火や噴水ショーやドローンショーはものすごい迫力で綺麗で感動しました。スタンプラリーやお土産屋さんなども楽しめました。大屋根リングやミャクミャクが大好きになりました。ミャクミャクグッズも可愛くてお土産などもたくさん買いました。いろんなパビリオンのいろんな国から楽しそうな歌や演奏や音楽が聴こえてきて、お祭り騒ぎが楽しくてあっという間に時間が過ぎていきました。ライトアップも綺麗で、スタッフさんも皆さん元気で温かくて優しくて、たくさん周りたくて万博に行くといつも一万歩以上歩いていました。こんなに楽しい場所があったのか、つらいことや日々のストレスはたくさんあるけど生きててよかったと思いました。万博を体験する前と後では明らかに良い変化を感じます。
お友達の描いた絵が使われているプロジェクションマッピングを観た時も本当に嬉しかったし、素敵な絵と想いに感動しました。感想を報告したところ、今度はお家に招待していただいたので楽しみです。大好きな万博会場の近くにいたくて、閉幕前の数日間はチケットがない日も何度も舞洲まで花火や会場を見に行きました。パニック障害でも満員の万博を楽しむことができて、一生の想い出になりました。いろんなご縁に感謝しています。本当はもっとたくさん行きたかったです。パビリオンの中も観て周りたかったです。ですが、出来る限りの体験の中で得たものをこれからの人生に前向きに活かしていきたいと思います。いのちかがやかすぞ。
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注意欠陥多動性障害(ADHD) 自閉症スペクトラム障害(ASD)


