集団行動が苦手な私
発達障害出典:Photo by BeAlex Barcheri on Unsplash
私はいわゆる「大人の発達障害」というものに当てはまりました、発達障害が発覚、診断がおりたのも社会人になってからで、それまでは生きづらさの毎日でした。
大嫌いだった体育
私は、昔から集団行動が苦手でした。
とくに体育が、憂鬱で逃げ出したかったです。
学校でやる体育は、チームでやるものが多かったです。サッカー、バスケットボール、ソフトボール……「何でチーム競技ばかりなんだろう」と思っていました。
体育祭で組体操をやって失敗した時、「てめえのせいで失敗したんだ!」と言われたショックは忘れられません。
大学での実験
私は理系の大学に進学しました。最初は「体育から解放された!」と浮かれていましたが、その解放感は、長くは続きませんでした。2~3人のグループに分かれての実験があったのです。
慣れない環境、はじめて会う人との共同作業、実験後に書く考察は、どれも苦痛でした。とくに考察が、苦手で考察は何を書いたらよいのかわからなかったのです。実験は、長い時は5時間かかることもありました。「辛い」の一言に尽きます。なんとかギリギリで及第点で単位を取ったのも忘れられません 。
病院に行っても中々わからなかった「障害」
私は、社会人になり2社経験しましたが、私はその2社をいずれも体調不良で休んでしまうことになりました。
当初、病院に行った際に、自律神経失調症と診断されました。当時の主治医は「睡眠はよく取れているか?」「食事はきちんと取れているか?」など何回いっても、同じ質問をしてあとは薬を出すだけでした。
2社目の会社で体調不良を起こした時に、病院を変えて産業医に相談することにしました。そこで初めて「発達障害の疑いがある」とにいわれたのです。その後、現在も通院している病院でWAIS-IIIなどの検査を受けました。検査の結果、ようやく私が「自閉症スペクトラム」障害だと分かったのです。症状の1つである「集団行動が苦手」という特性は、自分にとても当てはまっており「なるほど」と気づかされました。
現在、私は就労移行支援事業所に通っています。そこでは、障害を持った人たちが就職に向けて訓練を受けています。
伝えたいこと
病院の主治医とは相性があります。違和感を覚えたら、1度病院を変えてみてください。
今は自閉症スペクトラムという障害も認知されてきました。それでも、私もテストを受けて初めて、自分が障害がわかりました。みなさんの「苦手」ももしかしたら、"そう"かもしれません。1度、テストを受けてみるのもひとつの選択肢です。
自閉症スペクトラム障害(ASD)