混合型ADHD~ADHDの種類と対処方法
発達障害出典:Photo by Dan Cristian Pădureț on Unsplash
ADHDといっても、いくつかの種類に分けられることはご存知でしょうか。
私はその中でも「不注意優勢型」と「多動・衝動性優位型」この2つの特徴が顕著にあるため混合型と呼ばれるものに分類されています。
社会で働くにあたって「段取りが悪い印象」や「仕事の納期に間に合わない」「摩擦が生じやすい」など、様々な不都合が生じます。
ですので、体験したことと私なりの対処方法を書いていきたいと思います。
不注意優勢型の特徴と私の体験
不注意優勢型の特徴は「忘れ物が多い」「整理整頓が苦手」「目先の利益で行動してしまう」といったものが挙げられます。「忘れ物」には「まかされていた仕事」も含まれます。
たとえば、これまでの職場で何かあればすぐにメモを取る癖がありましたが、メモがどこにしまったか忘れたり、メモを取ったのを忘れてしまったりすることが多く、タスクの漏れも発生していました。
また、荷物を最低限におさえようとして必要なものまで忘れてしまうこともあり、そのたびに「どうして忘れてしまうのか」と考えていました。それを上司と話す機会があり、アドバイスを元に対処方法を確立し、今では重要なものは忘れなくなりました。
忘れるなら複数用意してみる
文房具などの家でも外でも使うものに関しては、家用と外出用の2つ用意します。さらに外出用の鞄は家に帰ったら、開かないことを徹底します。どうしても手帳に書き込む必要がある場合や、物の入れ替えをするときは決まった場所以外ではしないようにしています。また、必要なものはできるだけ鞄に全て入れてしまいます。
道具を使ってタスク漏れゼロへ
メモの取り方は2種類あります。1つはポストイットに書いて見える場所に貼っておく方法です。もう1つは、スマートフォンにメモを残しておく方法です。仕事の管理であればポストイット、会社外での用事はスマートフォンと自分の分かりやすいルールを用意します。そのうえで、スマートフォンかPCのリマインダー機能を使い、メモを取ったことを思い出せるようにします。
ラベルをつけて見える化
次に整理整頓に関してです。ラベルのついたクリアファイルを作り、ラベルに合った書類を入れて管理します。そうすれば重複してファイルをつくることも無いですし、取引先の間違いのような、あってはならないミスも防ぐことができます。また、資料やノートの保管も同様にラベリングしたファイルを使います。ただし、ノートといってもただのA4用紙に書き、不要になれば捨てられるようにします。そうすることでかさ張ることもなくなります。
最後に目先の利益で行動をすることに関してですが、私は現状対処をしている最中のものです。上司からいただいたアドバイスでは因果関係をハッキリさせ、取ろうとしている行動で得られるメリットとデメリットの両方を書き出す癖や、頭の中で考える癖をつけるとよいと言われました。また、何をゴールとしているかによって行動は変わるので、ゴールを明確にしてそこから順に、何をすれば近道かを考えるといいともいっていました。
多動・衝動性優位型の特徴と私の体験
多動・衝動性優位型の特徴は「動きが活発で落ち着きがない」「感情のコントロールが苦手」とされています。私の場合は感情のコントロールに対して強く出ています。
幼いころから上手く物事が進まないとイライラし物にあたったりしてよく怒られていました。そのうち思い通りに物事がいかなければ自分に問題があると考えるようになり、自分の中に溜め込む癖がつき、ちょっとした外的要因で爆発してしまうことがあります。
色々な方向から見てみる
考え方を変えてみることが重要と最近になって気づきました。話が合わない人と無理に話さないことや、上手くことが運ばなくても大丈夫なように、最初から余裕のあるスケジュールを組むといった自分にできることをしてみて、それでも疲れるなら自分のために少し休憩をしようと考えています。
休憩中に嫌な事をぐるぐると考えるのは人間の脳の特性なので、お茶を淹れたり、好きな音楽を聴いたり、可能であれば1日1時間、何も考えない時間を作ってただボーっと過ごすといったことで、心のリフレッシュにつながり、嫌だったことも視点を変えて視ることができたりします。
今回「ADHDの特性とその対処」に関して書かせていただきました。しかし、あくまで私個人の症状に合わせて楽になった方法や考え方ですので、絶対にこれがいいというわけではありません。
思いつきでやって上手くいくこともありますので、何かのキッカケになれば幸いです。
他のADHDの種類に関しては参考文献を見ていただければと思います。
参考文献
ADHD(注意欠如・多動症)の3つのタイプとは?【専門家監修】
https://h-navi.jp
絶対やめたい「脳に最悪」な3つの思考習慣。日常の “あの考え” が脳を破壊している
https://studyhacker.net/
注意欠陥多動性障害(ADHD)