出典：https://girlydrop.com

発達障害のASDとADHDを併発しています！vol.8　＜毎月1日連載＞

昨年は、大変お世話になり、感謝しております。今年も皆様にとって、素敵な年になりますように。よろしくお願いいたします。

私は、BUCK-TICKの櫻井敦司さんが大好きです。昨年、10月に亡くなられました。私の人格形成にかなりの影響を受けた方なので、振り返ってみたいと思います。

私は、発達障害のASDとADHDがあり、二次障害のパニック障害があります。発達障害を診断していただくまでは、理由も分からず生きづらさを抱えていました。

櫻井敦司さんの悲しいニュースをネットで拝見してから、信じられない気持ちと悲しみで、動悸がして、身体が震えて呼吸困難になりました。いまだに過呼吸のような、息が苦しいことがあります。亡くなられた日が19日だと知りましたが、私も風邪と微熱で寝込んでいました。ニュースも、布団の中で休みながらスマホを観ている時に知りました。ショックで呆然としました。亡くなられる前から、大好きな曲のミュージックビデオを観たり、35周年を迎えられたことや、いまだに綺麗なお姿でおられることに感心しておりました。何があったのか詳しく知りたくて、ネットで検索しました。ステージで、ふらつきながら3曲歌い上げたと知って、櫻井さんらしいなと、愛しさが込み上げてきました。昔の映像がたくさん流れてきたのを拝見しているうちに、すっかりその当時にタイムスリップをして記憶がよみがえり、また大好きになっていきました。それから、だんだんと悲しみが襲ってきました。精神疾患がある私には、当時、母とのまだすっきりしていない出来事があるのです。

私が初めてテレビで櫻井敦司さんを拝見したのは、16歳の時で高校1年生でした。一目惚れでした。こんな完璧に美しい人を初めて知りました。声も曲も好みで、知れば知るほど、お名前や生年月日や血液型、しぐさや性格すべて、完璧に理想の方でした。それから、テレビは必ずチェックして、CDラジカセのCMを観ては、祖母に買ってもらい、真似をして黒い服ばかり着て、夜はコンサートの会場にまで出かけるようになったので、勉強もせずに成績も悪い私を、母が呆れるようになりました。ある時、人気でチケットも取れないけど、せめて櫻井さんの近くにいたいと思い、夜にコンサート会場に出かけて行くと、同じように1人の女の子がいました。私はこの時はまだ、発達障害の診断もまだで、精神疾患もまだない状態でしたが、人付き合いが苦手で、いろいろ上手くいかずに生きづらさを抱えて、安心できる居場所もない状態でした。どちらが話しかけたのかは覚えていませんが、私たちは話していました。不思議ですが、好きなことは話せるんです。その女の子が、親がいないことを話してくれました。私がショックを受けて言葉を失ったので、そんなに気にしなくて良いよと、その子が言いました。私は両親がいて、祖母は欲しい服もなんでも買ってくれる環境に感謝しました。やはり、夜に出かけるのは良くないな、親が心配するよなと、思い出しました。それでもやっぱり私は櫻井さんが大好きで、彼の人見知りで大人しい性格に救われていました。家でもどこでも、世間では、明るくて笑顔が良しとされるけど、私は正反対で、櫻井さんが、テレビであまり話さない様子や、インタビュー泣かせと言われる雑誌を見ては親近感を感じ、私は櫻井さんと一緒だという安心感で、櫻井さんが私の居場所になっていきました。

高校3年の夏、野外のコンサートのチケットが取れて、初めて参加できたのが嬉しくて、母に感想を話した時も、あんまり良い反応ではありませんでした。母は、病気になっていて、手術をして、前のようにもう元気な体ではありませんでしたが、一緒に出かけることはできました。今思えば、2人で出かけるのは楽しくて、無理していたんだと思います。それから、皆が高校を卒業して、新生活が始まった4月に、母は亡くなりました。私が今までいろいろ心配をかけたせいで母が亡くなったと思いました。母が、いやがっていたことをやめようと決意しました。櫻井さんのファンであることや、黒い服など…すぐには難しかったです。櫻井さんも1年前の4月にお母様を亡くされて、大好きなお母様を思った曲を発表されました。私が今も大好きな曲です。この頃はショックもあり、あまり詳しく覚えていませんが櫻井さんのニュースを拝見した時に、当時のことをまた思い出して、苦しくなりました。無理矢理、母の理想になろうとしたり、わかってもらえなかった悔しさと、大好きな人を失った悲しみと、もっとファンでいたかったという取り返しのつかない後悔と…。

櫻井さんを失ったぐちゃぐちゃの感情が、BUCK-TICKの運営会社さんやファンの皆様のおかげさまで、癒されていっています。とても感謝しています。大阪では、会場で櫻井さんにメッセージを書かせていただき、ツアートラックの写真を撮ったり、グッズを買ったり、東京まで献花に行けない人のために、web献花をさせていただき、櫻井さんの写真までプレゼントしていだき、YouTubeではライブ映像の配信をしていただき、1人じゃない楽しさを知りました。たくさんのコメントに癒されていきました。これまで、過呼吸になったり、号泣したり、いまだ癒えない感情と、これからも向き合っていこうと思います。櫻井敦司さん、今まで私を救っていただいて、ありがとうございました。あらためて、たくさんの素敵なエピソードも知れたり、今ではまた、大ファンに戻りました。母のことも大好きで、2人のことを愛しています。

川田夫妻の発達障害日記
https://www.youtube.com/@yuichi_naomi_hattatsu