夜驚症(睡眠時驚愕症)〜子どもが夜にパニックになったら

睡眠障害

unsplash-logo Sabine van Straaten

小さなお子さんを持つ親御さんの苦労は計り知れません。小さな子どもは大人では考えられないようなイレギュラーな行動をして、大人を困らせてしまうことがしばしばあります。例えば、乳幼児は夜になかなか寝付かず、親に成ったばかりの夫婦の多くは寝不足に悩まされることはよく聞く困惑例です。他にも、異常とも取れる行動をとることも有ります。

夜驚症は突然寝ていた子どもが恐怖や不安に怯えたように起き、動きまわったり叫んだりする症状のことを言います。今回は、幼い子どもによく見られる夜驚症について、どのような症状があるのか、どのように対処すればいいのか見ていきたいと思います。

夜驚症の症状

夜驚症は幼い子どもに起こりやすい睡眠障害の一つです。似たものに夜泣きがありますが、夜泣きは乳幼児期に起こるのに対し、夜驚症は2、3歳以降に現れやすいです。

症状としては、寝てからまもない時間に突然起き、不安や恐怖を感じパニックになり、走り回ったり叫んだりします。汗をかいたり、心臓の鼓動が早くなり、呼吸が荒くなったりする身体症状も見られる場合もあります。また、両親が話しかけても答えに応じない、または反応が遅い事が多いです。これはノンレム睡眠(急速眼球運動がなく、脳が深い眠りの状態)の時に起こるためで、大抵次の日に症状について聞いても覚えていないです。

夜驚症ははっきりと断定できる原因はわかっていません。怖いテレビや映画を見た後、友達と激しく遊んだ、両親に怒られた、など、日中に強い刺激を受けた時に起こりやすいと言われています。しかし、親の躾や育て方に原因が有るわけではありません。

対処方法

発症が長期に渡るものはあまりなく、一時的なものなので、治療は経過を見るものにとどまり、基本的には必要ないとされています。ほとんどの場合、思春期前には自然に治まります。

では、症状が現れた時、どのように対処するのがよいのでしょうか。

一番大切なのは親自身が落ち着いていることです。

親が慌てて暴れている子どもを無理に止めたり、怒鳴って叱りつけないことが大切です。パニックになってる子どもは、現実の状況を捉えることが難しいですし、ほとんどの場合、叫んだり暴れたりすることもしばらくすると自然に落ち着きます。夜驚症の傾向が事前に見受けられる場合は、窓や階段から落ちないようにする、壊れやすいものを置いておかない、など暴れても怪我をしないようにしておきます。

夜驚症は重篤な病気ではなく、子どもの心身が成長の過程で生じた脳内情報処理のエラーとも捉えることができます。自分の子どもは今、成長の階段を登っているのだとおおらかに思うことも時に必要です。

※症状が似ている病気としててんかんなどがあります。症状が頻発する時や、症状が時間がたってもおさまらない時など、医師の診断を仰いだ方がいい場合もあります。

第二に大切なことは自分ひとりで抱え込まないことです。

片親一人で問題に対処しようとせず、家族全体で見守れるような体制をまず持っておくことが大切です。

また、睡眠に関する問題は、親自身の健康にも影響します。夜驚症の症状がでたことで、親自身が眠れない、体調が悪いといった変化が見られた時や、子どもに対しどう対応したらいいか分からないなど専門機関に相談することも一つの手です。

精神科や小児科の医師に直接診てもらうことも一つですが、他に公共の専門機関にまず相談してみる方法もあります。

各地域に設置されている保健センターは、保健師や助産師などが常駐しており、子育て支援相談の窓口があります。また、子どもから高齢者まで誰でも利用可能なので、健康に関して総合的にアドバイスがほしい、治療だけでなく、第三者の支援を受けたいなど考えている場合、相談するのもいいかもしれません。

病院で医師から直接アドバイスを受けたいと言う場合は、育児相談をおこなっている小児科がないか調べてみましょう。

まとめ

夜驚症について今回はみてきました。成長過程の一つで大きく心配する必要がないと言われても、大声でいきなり騒ぎ出した子どもを目の前にしたら、親自身も驚いてどうしたらよいか分からなくなるのが普通だと思います。子どもが何か重篤な病気や障害を持っているのではないかと心配になってしまうのも当然です。

夜驚症の対処方法として「親自身が落ち着いていること」と「一人で抱え込まないこと」を挙げましたが、これは子育て全般に言えることです。夜驚症に限らず、初めての事象を目の当たりにした時、どんな親でも困惑します。大事なのはその原因が何か粗探しするのではなく、起きたことに対しどのような態度でどのように行動するかだと思います。

参考文献

「夜泣きと夜驚症」メディカルタウン
http://medical.itp.ne.jp

「小児の睡眠障害」MSDマニュアル家庭用
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%e3%83%9b%e3%83%bc%e3%83%a0

「夜驚症・睡眠時驚愕症とは?特徴、原因、対応方法、治療法についてまとめました」リタリコ発達ナビ
https://h-navi.jp

「【医師監修】夜驚症の赤ちゃんが泣き叫んで辛い! 対処法は?」Women excite
https://woman.excite.co.jp

「育児に一人で悩まないで。身近にいる専門家に相談しよう 」mamari
https://mamari.jp

「保健センターってどんな施設?保健所との違い、受けられる母子保健サービス、利用方法などまとめ 」リタリコ発達ナビ
https://h-navi.jp

haru

haru

あまいものと中華料理が好きな24歳です。数年前海外大学院を中退。帰国後、うつ病と診断。一人暮らしをしながら就活をしています。現在アサーションやセルフモニタリングを勉強しながら人との関わり方や自分の保ち方を模索しています。

睡眠障害

関連記事

人気記事

施設検索履歴を開く

最近見た施設

閲覧履歴がありません。

TOP