僕の中にある不思議~自分の障害特性を知って

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出典:https://www.photo-ac.com/

「発達障害があると、物事や言葉を理解するのに時間がかかる」「説明するのに、何らかの工夫が必要になる」「障害者、特に自閉症はこだわりが強い。」「一度決めると、その方法を貫こうとして、やり方や内容を変えようとしない」と、言われています。しかし、発達障害や自閉症を持つ人全員が、この通りであるとは限りません。

分からない言葉

まだ、言葉のさじ加減が分からなかった小学生の頃、両親からよく「うそは絶対につかないこと!」と言われました。だから言われた通り正直に言いました。すると、それがいわゆる告げ口状態になってしまい、先生に怒られました。帰宅後、このことを知った母親に馬乗りになって怒られたことを今でも覚えています。僕は両親に言われた通りに行動したつもりだったので、なぜ母親にまで怒られているのかが当時は分かりませんでした。

「何でも話して」「これについてどう思う?」「だいたいで良いよ」

さじ加減が理解できるようになった今でも、あいまい表現はよく分かりません。例えば、上記の様な言葉です。前者は大学生時代、月二回大学構内で受けていた心理カウンセリングの初回面談の時、カウンセラーの先生から切り出されたセリフ、後者は、学生時代、さまざまな分野の先生方や知人と話していてよく出てきたセリフです。しかし僕にはこの「何でも」「どう」「だいたい」が何をどれくらいの分量で指しているのか、同時にどの様に答えるのが正解なのかがわかりません。

一度決めると、そのやり方を崩さない

僕は、同じものを繰り返すことを好み、その内容や方法については自分なりのこだわりを持っています。昔から好きなドラマやアニメは、セリフを覚えるまで飽きることなく、繰り返し見続けます。外出する場合は、電車に乗る場合は行き先によって、乗る号車を一度決めると基本的にそこにしか乗りません。同様に、外食や買い物の場合は、「また行くの?」「またそれを食べるの?」とよく言われますが、決まった場所に行って、決まったメニューを毎回同じものを注文し、決めたブランドでしか買い物をしません。

なぜ、他の場所や店、新しいメニューやブランドに手を出さないと思いますか?僕の場合は“その場所や店に体が慣れているから”“そのメニューやブランドを選べば、自分の好みだから失敗しないと分かっていて安心できるから”です。

臨機応変な対応もできないが……

上記と同時に、急な予定変更に対応できません。数年前の連休中、一日自由に過ごそうと予定していた日に、急きょ母親と出かけることになったことがあります。元々は、母親と母親の友人が店などを事前に予約して出かける予定でしたが、当日になって友人からキャンセルがあり、その穴埋め要員として自分が駆り出されたというものでした。急な予定変更にすぐ対処できない僕は、仕方なく同行しましたが、駄々をこねるなど、終始機嫌が悪かったです。

確かに僕の中にも、普通の人とは違う感覚やこだわりを持っています。だからと言って、一つも対処ができない訳ではありません。僕は、曖昧な表現をされた場合は「その“何でも”の具体的な内容はどういうものですか?」「だいたいとは、どれくらいの長さを言うのか教えてください」と聞き直します。もしも誰かに「一緒に別の場所や店へ行って欲しい」と頼まれれば、嫌がらずに同行します。予定変更がある場合でも、遅くとも前日までに伝えてくれれば、問題なく対処することが可能です。

まとめ

目の前に高齢者や妊婦が立っているにも関わらず席を譲らない人に、特に優先座席に座っている人に対して腹を立ててしまうのは、彼らを見て不思議に思うのは、僕だけでしょうか?「バスや電車などで高齢者や妊婦の方、子ども連れや松葉杖の方など、困っている人・長時間立っているのが難しい人に譲りましょう!」と、小学校の頃から叩き込まれている僕にとっては、不思議で仕方がありません。

僕は障害者手帳を取得して以降、外出用のかばんにはヘルプマークを付けています。しかし、今までに声をかけてくれたのは女性が一人だけです。確かに、ヘルプマーク自体は最近出て来たものです。そのため、公共交通機関などでポスターが掲示されていても、障害を持つ当事者やその関係者、福祉関係者や教育関係者以外の認知度はまだ低いと思われます。

それでも皆さんの中にいませんか?周りのことなどは眼中になく、自分のことが最優先な方。“ヘルプマークは知っているけれど、相手は障害者だから関わりたくない”という心の持ち主が……。

チタカ・トモヒロ

チタカ・トモヒロ

女性(チタカ)の心と、男性(トモヒロ)の心を持つXジェンダーです。
発達障害で、自閉症スペクトラム障害と、不注意特性の注意欠陥多動性障害の両方を持っています。
視覚過敏(弱度の老眼)と聴覚過敏(昔から地獄耳)があるため、日頃からサングラスと耳栓が手放せません。
恐怖系やグロテスクなものではない限り、広く浅く様々なジャンルの漫画やアニメ、海外ドラマを楽しんで毎日を過ごしています。
今は就労移行支援事業所へ通いながら、障害をオープンにした状態での就職を目指して頑張っています。

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