ひきこもり、うつ病の30代男性が就労移行支援を受けてみたら?②~状況が変わればやることも変わる
仕事 暮らし出典:Photo by Drew Beamer on Unsplash
前回のコラムでは就労移行支援を利用することになった経緯から、実際にプログラミングを学べる事業所を利用するまで書きました。
その中で「本当にこれで私は就労を目指したいのだろうか」という問いが生まれ、そして「NO」という結論を出しました。
今回はその続きをお話しします。
「NO」という結論を出した理由
なぜ「NO」という結論を出したかというと、プログラミングの仕事を自分が「一生懸命やっている姿」が浮かばなかったことです。
仮に、この分野で就労に結び付いても、たいした「情熱」や「志」を持たずに仕事をしている姿が浮かびました。
「情熱」と「志」をもって仕事に取り組める。それが「やりたい仕事」です。
仕事選び
やりたい仕事は、すぐ思いつきました。
それは「福祉」の仕事です。
当時は「おそらく」がついていましたが、この分野なら「情熱」と「志」をもって仕事に取り組めると思いました。
事業所選び再び
プログラミング特化の事業所より、他の事業所もたくさんあるし環境を変えようと思いました。
2つ目に契約した事業所が、現在利用している事業所です。
理由は「福祉の実習ができるかどうか」それだけで決めました。
結果的に職員さん、利用者さん、共に「心あたたかい方々」が揃っていて「運がよかったな」と思っています。
変わった自身の取り組み
今回は希望する職種は決まった状態でスタートすることができました。
しかし、その職種につくためには課題があると思いました。
主に「心身のコンディション」です。
私はそれを高く保つために、焦らず取り組む事にしました。
今回はその取り組みを3つご紹介したいと思います。
基礎体力をつける
利用当時の私は、週3回通所することが、精一杯でした。終わった後は、ぐったりしていました。
当時の私にとって体力は「弱み」だったと思います。
それが、今では「強み」になっています。
どうしてか?
段階を踏んで、体力をつける取り組みをしただけです。
週3回の通所を段階的に4回、5回と増やしました。
週5回通所できる様になった後は、事業所の最寄り駅に1時間前に到着し、開所されるまで、周辺を歩いていました。
問題なくできる様になったあとは、終わってからも歩く、帰宅して夕食をとった後も歩く、ということをしていました。
ここまで歩いていると「病気になる前は基礎体力があった」「運動や、歩くこと自体が好きだった」と、思う方もいるかもしれません。
しかしそうではありません。
歩くことを「ついで」にしただけです。
「人と電話するついで」「何かを考えるついで」「暇つぶしのついで」
何かをするときに、歩くという動作を「ひっつけた」だけです。
日々繰り返していたら、きづいたら「勝手に」体力がついていたという感覚です。
自分の状態を確認すること
私は自分の心身の「状態を確認する意識」を持ちながら日々物事に取り組むようにしました。
「A」ということを実行したとき「体力的にはどうだったか」「そのときの精神状態はどうだったか」「どういう考えで実行したか」などです。
やっていると、私自身の「傾向」が見えるようになってきました。
これも今は「勝手に」やってることですが、1つ注意していることがあります。
「私自身は変化する」ということです。
あくまで「傾向がある」にとどめて「私はこういう人間だ」と決めつけることはしないようにしています。
睡眠の安定
私は元々、睡眠時間が不規則な人間でした。今でも、何時に寝て、何時に起きれば、いいか私にはわかっていません。
「明確な理由なく」22時までに眠るようにしました。
もちろん「予定どおり眠れないことも」「そもそも22時に寝る体勢とれないとき」もあります。
そういうときは、眠剤を使用したり「今日はいいや」とあきらめることをしています。
「基本」となるルールを設定しておいて、「例外」には自分でなにかしらの対処をする。
そんなイメージです。
1か月でいうと、体感80%ぐらいの確率で「勝手に」眠くなって、22時までに眠ることができています。
まとめ
今回は、私がした取り組みを3つご紹介しました。
3つの取り組みに共通することは「勝手に」やるように「習慣化」したことです。
もしかしたら、私のことを「努力家」だと思っていただける方がいるかもしれません。
私自身は「怠けものだと」思っています。
らくして、ただ毎日楽しく幸せに生きたい。
そのために「勝手に」やるように「習慣化」しました。
オンラインサロン「障害者ドットコム コミュニティ」に参加しませんか?
月々990円(障害のある方は550円)の支援で、障害者ドットコムをサポートしませんか。
詳細はこちら
https://community.camp-fire.jp/projects/view/544022