「支援臭」と「マニュアル化」

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Photo by Annie Spratt on Unsplash

「支援臭」という言葉があるようです。「支援してやっている」という傲慢さや上から目線を感じ取られてしまうことで、これを悪臭のように表現しています。福祉職にとってはある意味宿命であり宿痾であり永遠の課題となります。

人は自分が放つ悪臭を自ら認知できないようになっており、比喩表現での悪臭にも当てはまります。そうであるならば、自分が既に悪臭を発している前提で対策を打つのが確実と言えるでしょう。では「支援臭」における確実な臭いケアとは何なのでしょうか。一つ挙げられるのは「マニュアル化」ではないかと思われます。

出来る範囲でマニュアル化していれば、実際に接する上でのミスも減り、ズブの素人でも短期間で支援スキルが身に付くことで働き手の確保にも繋がります。融通が利かないと言われるかもしれませんが、「自分はこれだけ頑張っている」と思うよりも「先例やマニュアルの通りにやっている」と思うほうが支援臭も出にくいのではないでしょうか。

何より情だけでの支援には限界がありますし、「可愛げのある者しか支えない」「見返りが無ければ助けない」というプロには到底相応しくないマインドが醸成されます。法や制度やマニュアルといった、機械的な支援システムに基づいてドライに動くほうが無難ですし、人情頼みよりもずっと閾値というか限界値が高いです。

マニュアル化など冷たいと思われるかもしれませんが、情動的な姿勢で気に入った人しか支えないほうが冷酷かつ危険です。寧ろ変に距離感を縮めて虐待やいじりの温床になるよりマシではないでしょうか。関係性の構築そのものは大切ですが、家族や友達のような存在になることは最終目的ではありません。


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遥けき博愛の郷

遥けき博愛の郷

大学4年の時に就活うつとなり、紆余曲折を経て自閉症スペクトラムと診断される。書く話題のきっかけは大体Twitterというぐらいのツイ廃。最近の悩みはデレステのLv26譜面から詰まっていること。

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