「ビビり」を何とかしたい。
暮らし小さい頃から、極端な不器用さを馬鹿にされ、いじめられ続け、周りの人が全員敵に見えてしまうような日々を過ごしていました。「自分の味方はどこにいるのだろう」「どれだけ悪いことしたら、こんな目に遭わなければならないのか」そんなことを考えて世の中や社会に絶望していました。
ビビり
はるか昔に学生生活を終え、社会に出て20年近く経ちますが、当初から変わらないことがあります。それは、「ビビり」です。威圧感のある人に意味のわからない言葉を言われた時には、大パニックです。冷静さを欠いてしまい連鎖的にミスを生み出し、収拾がつかなくなってしまいます。
ことわざで、「内弁慶の外地蔵」という言葉がありますが、あの言葉ほど私を正確に表現しているものはないと思います。慣れた場所ではやかましいけれど、環境が変わると、同一人物とは思えないほど人が変わるという意味です。元々、ビビりなうえに「空気を読みすぎる」という厄介な特性があり、それが自分をさらにしんどくさせているそうです。ちょっと、目の前の人が眉間にしわをよせていたら、自分が何かやらかしたんじゃないか…など、自分で自分の首を絞めてしまう考え方をする傾向があるのです。
安心出来る居場所がない…
子供の頃はクラスメートにいじめられていて、社会に出てからは失敗だらけでした。福沢諭吉の著書「学問のすゝめ」を読んで「天は人の上に人を作らず。人の下に人を作らず」に対して、「どこがやねん」って、心の中で何回ぼやいたことかわかりません。誰かが、人は平等などといえば私は、噴飯物と笑い飛ばすことを繰り返す日々でした。
また、緊張から解き放たれた途端、食欲が止まらなくなります。食べる、食べる、満腹中枢が壊れているとしか考えられないくらいに…。
いじめられたことによるストレスは計り知れず、身長155㎝でありながら、体重が74㎏まで到達したことが2度あります。特に、2度目は2006年に勤めていた職場の人間関係によるストレスで、直属の上司とうまくいかず、買い食いがいつもより多くなっていました。さらに、いわゆるガールズトークというのでしょうか、職場での女性だけの雑談がとにかく苦痛でした。話の内容が上司の悪口とかゴシップがほとんどで、私にとっては、楽しい話題とは程遠かったのです。
統合失調と診断され、引きこもる日々
最終的には、退職せざるを得なかったのですが、比較的大手の会社に勤めていたため、想像以上にショックでした。完全にひきこもってしまい、何が何だかわからず、幻聴・幻覚に悩まされ始め、次第におかしなことを言うようになりました。心配した母が病院に有無を言わせず連れていき、精神病院に1ヵ月入院しました。退院後、自宅から通える心療内科を紹介されました。
当時は、統合失調症と診断されましたが…。とにかく薬の副作用がひどかったです。あっという間に顔がサッカーボールみたいに膨れ上がりました(太ったのが原因かもしれませんが…)。これは副作用なのか否かわかりませんが、カステラ1本一気食いとか大福一度に7個食べるなどの行動がやめられず、30代になったばかりなのに、40代半ばに見られたり、そのせいで自己肯定感の欠片もなかったです。
病名が変わり、現在まで
それから時が経ち、2014年、当時住んでいたマンションの上の階の人から紹介されたのが、今通院しているところです。今の主治医の先生から、脳外科の先生を紹介していただき、「統合失調症の可能性は、考えにくい。あなたは発達性協調運動障害です」と診断されました。聞いたことのない病名で大パニックになりましたが、薬の副作用に悩まされていたので、服薬不要と言われたのは少なからずホッとしました。現在では、一生懸命やれば就労出来る可能性があるところにまで回復しました。しかし、就労移行支援事業所のスタッフの方からは「自分に自信がなさすぎるので、もう少し勇気を持って行動するということを就職する前に身に付けて欲しい」との指摘を受けています。
この発達性協調運動障害というものは、私にとってはまだわからないことだらけです。それでも、自分の特性とは一生向き合っていかなければなりません。「ビビり」を少しでも改善するために、他者の評価に振り回されず、自分に優しくするということも覚えていきたいです。
参考文献
【生活百科 豆腐メンタルな人の19個の特徴や言動】
https://seikatsu-hyakka.com/
その他の障害・病気 発達障害