「過集中」は本当に弱みなのか~過集中はマイナスではない理由
暮らし 発達障害出典:Photo by Alexander Kirov on Unsplash
みなさんは「過集中」という言葉を聞いたことはありますか?
過集中とは簡単にいいますと、すごく集中している状態のことです。すごく集中した状態ならいいのでは?と思うかもしれませんが、健康をそこなう恐れがあり危険です。ですので、過集中によくなる人は特に気を付ける必要があります。
なら「過集中」ってわるい状態のこと?と思いますよね。実は強みもあります。
まず「過集中」がなんなのかを下から見ていきましょう。
過集中とは
過集中とは過度に集中する状態のことです。すべてのADHD(注意欠陥多動性障害)やASD(自閉症スペクトラム)の方が過集中状態になるとは限りませんが、目の前の作業や物事に過剰に集中して疲れてしまうといったことがあります。
わたしも過集中の傾向があり、つい作業に集中してしまい、あとで疲れるといったことがよくありました。このように過剰に集中してしまうと、健康に被害がでてしまいます。ですが、過集中には弱みだけではなく強みもあるのです。それを下の欄で説明します。順番に見ていきましょう。
過集中の強みとは
①周りに流されることなく作業に集中出来る
自分が集中したいときに全力で作業に冒頭できるので、たとえば人が3時間で終わらせる作業を1時間で終わらせる人もいます。このように集中できる点がまず強みと言えます。
②褒められる
高い集中力を発揮するので、周囲の人の評価が高くなり褒められることがあります。また、真面目だと褒められたりすることもあります。
③個性として受け止められる可能性がある
集中力がある、専門生が高いと周囲から受け入れられることがあります。また特定の分野を極めやすいといったこともあり、特に興味があることに関しては、全力で取り組めるといったことも強みです。「過集中」の弱みでは主に3つの弱みがあります。
・興味関心があることしか取り組めないことがある
・疲れてしまって、脱力状態になり無気力になる
・健康被害をおよぼしたり、心身の健康を保てない
といった点がありますが、上にも書いた通り弱みだけではなく特定の分野の専門家になれたり、人より専門的な知識をえやすく、また人より集中できるといった点が強みだと思いますので、決してマイナス面ばかりではないことがわかるかと思います。
ついマイナス面ばかりみてしまいがちですが「過集中」は決して弱みばかりではありません!
工夫と対策
いくら強みがあるといっても、疲れてしまったり心身に影響をおよぼし日常生活に悪影響が出てしまってはもったいないです。作業に集中したい気持ちは私も痛いほど分かりますが、健康をそこなう前に休憩を取りましょう。
逆に休みを取った方が、続けて作業するよりも私は集中できました。続けて作業するのは、確かにメリットもありますがデメリットも多いのは事実です。
体を壊す前に休憩をきちんととりましょう。
過集中の対策としましては
①時間やスケジュールを決める
あらかじめ、この時間になったら休憩すると決めてしまうのも手です。例……13時になったら休憩する また、作業時間をあらかじめ決めておくのもいいかと思います。例……40分作業する
注意点としては作業時間を超えて作業をしないことです。どうしても作業をしてしまう場合は、次の方法が有効です。
②アラームを設定する
アラームの設定をあらかじめしておくといったことも有効です。また普段から時計をみる癖をつけておくといったことも大事です。そうすれば今、自分が何分作業をしているかがわかります。
普段から自分が何分作業をしているかを把握しておくことで、休憩が取りやすくなります。
それでも作業をしてしまう場合は、周囲の人にあらかじめ協力をあおぎ、注意や呼びかけをしてもらいましょう。
まとめ
過集中は決してマイナスだけではありません。強みもあります。しかし集中しすぎで体を壊してしまっては元も子もないので、しっかり休憩をとりましょう。休憩をとることで、脳や体の疲れがやわらぎ、集中力が回復します。なのでこまめに休憩をとるようにしましょう。
わたしも過集中ぎみでつい忘れがちですが、ここに書いたことを忘れずに、これからは休憩も徐々に取り入れながら作業に取り組みたいと思います。
【集中しすぎる:困りごとのトリセツ(取扱説明書)|発達障害ってなんだろう NHK】
https://www1.nhk.or.jp/asaichi/hattatsu/
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