「あおもり物産展」が11月26日に江東区木場にて開催!江東区と青森県が繋がった意外な理由とは

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来たる11月26日(土)に、江東区木場のstudio bloomにて「あおもり物産展」が開催されます。青森県と江東区が繋がる背景には、江東区の重度障害者を取り巻く厳しい環境があるのですが、重度障害者を受け容れる青森県内の施設への感謝と、青森を身近に感じてもらいたい思いから、江東区にて物産展が開かれる運びとなりました。

施設不足から青森へ

studio bloomの嶋田知詠子代表は、NPO法人障害児者ライフサポートたんぽぽの会理事長を兼任されているほか、社会福祉士として江東区の知的障害者相談員も務めておられます。江東区で活動される嶋田代表がなぜ青森にもルーツを持つのかというと、娘さんのことがありました。

嶋田さんの娘は重度知的障害を伴う自閉スペクトラムです。将来を考え施設入所を考えたときに、地元である江東区には重度障害者をケアする施設がほとんどありませんでした。一方で、青森県には都内や東京近郊に暮らす方を対象とした重度障害者向けの施設が開設され、娘さんは6年半前に青森県内の施設へ入所しています。場所は離れておりますが、嶋田代表は娘さんのことを江東区から見守っておられます。

嶋田さんに限らず、江東区の重度障害者は青森県の施設に入所することが多いそうです。嶋田さんは所有するマンションも青森に思いを馳せ「Blue Forest」と名付けたほか、青森との縁を大切にするための取り組みを考えました。

青森県知事の三村申吾さんと打診した末、青森県と江東区をつなぐ「あおもり物産展」の開催に至ります。物産展では開催前日に青森から直送する名物「ふじりんご」や、青森の家庭で親しまれているご当地調味料「スタミナ源たれ」などの沢山の物産が販売されます。

イベント概要

名称:青森と江東区をつなぐ一日 あおもり物産展
日時:2022年11月26日(土)11:00~15:00
場所:東京都江東区木場3-3-9 Blue Forest 1階「studio bloom」

嶋田代表のメッセージ

私の娘は重度知的障害のある自閉症です。

どんなに障害が重くても、地域の中で豊かな放課後を過ごして欲しいと20年前に6人のお母さん達と立ち上げた「たんぽぽクラブ」。異年齢の集団の中で、クッキング、外出、係活動、お当番、集団遊び、ダンス等12年間という学童期を、学校でも家庭でもない第三の場として、その子その子のペースに合わせた身辺自立、仲間や支援員との関係を大切してきました。

現在私は、NPO法人の理事長兼相談支援専門員として障害のあるお子さんの計画相談に従事しております。 2013年たんぽぽクラブは放課後等デイサービスに移行、2018年NPO法人傘下に青年期余暇活動支援「わたげテラス」ダンデライオンゴスペルクワイアを結成して地域の人達とゴスペルステージを楽しんでいます。

娘が二十歳を迎えた時、振袖姿に感激したことがきっかけとなり、以来障害のある方の成人式着物着付けもライフワークとして取り組んできました。娘は6年半前に、青森市の施設に入所しました。たくさんのご縁をいただき、支えて頂きながら、少し離れた所から娘を見守っています。

今春、自宅を建て替え、青森とのご縁を大切にしたいと願い、マンション名を「blue Forest」(青森)としました。1階は嶋田木材(有)事務所兼「studio bloom」を構え、障害のある方の成人式の着物撮影のほか、ここで集い、楽しみ、会話の花を咲かせ、多様な人々を繋がるコミュニティ作りを目指しています。

6月に青森県知事三村申吾氏とお会いする機会を頂き、知事のご提案とご協力により青森県と江東区をつなぐ取り組みとして「あおもり物産展」を開催する運びとなりました。重度障害のある江東区民を多く受け入れている青森市の施設に感謝の気持ちと、青森を身近に感じていただくイベントとして皆さまのご来場をお待ちしております。

障害者ドットコムニュース編集部

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