ADHDの私のエコバッグ活用法
暮らし 発達障害私は不注意優勢型のADHDです。これまでの人生で色々な物を紛失してきました。電車に乗車中に紛失した切符と6年越しの再開を果たしたこともあります。そんな私が最近日常生活で活用しているものに「エコバッグ」があります。
室内でのエコバッグの活用
例えばADHDの例にもれず、私は部屋の片づけが苦手です。これまで何度部屋の中で大捜索を行い、貴重な時間を無駄にしてきたことでしょう。そこで私は大きなエコバッグを何種類か用意して、元の場所にすぐ戻せなくてもとにかく使い終わったら袋に放り込むようにしました。エコバッグは100均で売っている様なペラペラのもので構いませんが、ポイントはエコバッグのデザインや色を重複させず、できるだけバラバラの見た目のものを選ぶことです。私は視覚優位な様で色やデザインの視覚的イメージは記憶に残りやすいため、「あのピンクの猫の絵の付いた袋に入れた」ということは思い出せたりします。そして暇が出来たらバッグの中身を本来の位置に戻します。この方法を取り入れてから、部屋中を探し回ることが格段に少なくなりました。もっとも、部屋の見た目は悪くなりますが。
お出かけの時も安心
また外出時にも私はエコバッグを活用しています。私は手荷物の数が3つになると錯乱し、4つを超えるともう把握しきれません。途中で落としたりどこかに忘れたりしても、家に帰って中身を広げるまで気付けません。そこで大きめのエコバッグを持ち歩き、何か購入したりしたらすぐにそこに放り込み、手荷物の数を2つ程度に止めるようにしています。エコバッグを使う前は帰宅してから紛失に気付き、真っ青になりながら移動した場所をうろうろ逆戻りすることも多かったのですが、使い始めてからは一度も紛失が発生していません。
物は少なくまとめる
部屋を綺麗に片付けて、物を整理整頓しておくに越したことはありません。私も可能な限り努力はしているつもりです。ですが私には悲しい「特性」というものがあり、少しでも油断しようものならたちまち物が消え失せてしまいます。片付けの努力の一方で、私は「とにかく紛失を阻止する」「捜索時間を短縮する」ことも考えるようになりました。そのためには探す場所を少なくすることが大切です。とりあえず決まった一時保管場所に放り込むようにしておけば、かなりの確率でそこに探し物が見つかります。「どこにあるのか見当もつかない」という状態より「少なくともこの中にある」状態のほうが、はるかに救いがあります。
「大きなバッグにとにかく放り込む」という、大ざっぱであまり美しくない方法ではありますが、私にとっては紛失や探し物の労力を激減させてくれた方法でもあります。これからの人生でも不注意との戦いは続きますが、負けずに対抗策を編み出していきたいものです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)