発達障害がある人に方向音痴が多い?リハビリで空間認識能力を身につけよう
暮らし 発達障害空間認識能力には自信がありますか?発達障害があると空間認識能力が弱くなるといわれています。また、現代では外で遊ぶ子供も減り、近くの物や遠くの物が認識できない事例が増えています。リハビリも兼ねて学べる、空間を認識する力の身につけ方をお伝えいたします。
手軽に見たいならサイコロで
すごろくなどで主に使うサイコロですが、サイコロは表の目と裏の目の数を合わせると7になるようにできています。1と6・2と5・3と4というように見えない面からでも公平な見方になるように配慮された作りが魅力的です。
サイコロを一振りして出た目の数を見ます。その後裏返して見てみましょう。例えば2の目が出れば、裏返すと5の目が出ます。2+5で足すと7になります。このように表と裏の目の数の計算を繰り返すにつれ、裏で見えない目の数が解るようになっていきます。サイコロは空間認識能力のリハビリを始めるにはうってつけです。
図形を作ってみよう!
粘土で作る・折り紙で作ると作り方は様々ですが、手始めに立方体を折り紙で作ってみましょう。折り紙の色は1色ずつ使うと分かりやすいです。折り紙で作った物ですと一部分をこじ開けて展開することが出来ます。広げては立体に組み立てる・また広げて立体に組み立てたりと、どの面の色が立体になればどの位置になるのかが把握できます。場所を覚えていく訓練にもなり、頭の中で自然に物を組み立てていくようになります。
参考文献:ゆにっと折紙
空間認識能力の必要性
さて、空間認識について一通りの基礎知識を紹介してきましたが、最後にその必要性についてお伝えいたします。前記に記したとおり、近くの物や遠くの物が認識できない事例が屋内で過ごす人が多い現代で増え始めています。空間認識能力が不足していると近くの物や壁に体をぶつけたり、遠くの物が全部自分から届く範囲と錯覚で見えてしまう傾向があります。さらに筆者である私も含め、発達障害や精神障害がある方には道が分からず迷子になってしまったり、車の運転をするのが苦手といった傾向が出てきます。
空間認識能力はリハビリをする事が可能であり、サイコロや図形を作る訓練の他に「自分が見たものをイメージしてみる」「公園や近くの町へ散歩してみる」といったものも効果的です。ハトやスズメがどんな物だったかを思い出したり、一度通った道を何度か通るだけでも、記憶力と同時に空間認知能力を鍛えることが出来ます。毎日これを積み重ねることで精神障害の悪化を防止するのにも役に立つことでしょう。
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