うつにアニマルセラピーは効果的?うつ病患者とペットについて

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現代病ともいわれているうつ病。この病気から患者を救う手助けをしてくれる存在をご存知でしょうか。

それは動物たちです。彼らは無力なように見えますが、実は人類を心の病から救うことができるのです。そこで今回はアニマル(動物)セラピーと、うつ病患者にとってのペット飼育についてまとめました。

アニマルセラピーとその効果

アニマルセラピーは、別の言い方で「動物介在療法」または「動物介在活動」とも呼ばれており、文字通り動物を使った精神療法です。生き物と触れ合うことで、患者の精神状態を安定させるのが主な目的です。とくに犬や猫、うさぎといったふわふわで肌が温かい動物が療法に取り入れられる事が多く、動物好きにはたまらないひと時ですね。

ではアニマルセラピーの具体的な効果を見ていきましょう。

一つ目の効果は、多幸感を感じられる事。これは想像に難くないと思いますが、生き物と触れ合うことで幸せホルモンと呼ばれる物質が分泌されます。ふわふわの毛並み、温かい体温、人を分け隔てしない動物たちは、患者の心を前向きにします。荒んだ心を回復させてくれるセロトニン、幸せを感じさせてくれるオキシトシンなどがたくさん分泌されるといわれます。

二つ目の効果は、身体の面です。動物と触れ合う事で、ゆっくりした呼吸になり、血流が良くなるという研究結果がでています。呼吸がゆっくりになると、副交感神経が優位になり、セロトニンが増えリラックスできます。また血圧が下がり、胃腸の働きを活性化させる効果もあり、まさにいいとろこづくしです。

このように、アニマルセラピーは心身ともにケアすることができます。

うつ病患者はペットを飼育しても大丈夫か

ここまでアニマルセラピーについての効果や魅力をお伝えしました。きっと多くの方が動物とずっと触れ合いたい!と願っていると思います。そのためにペットを飼うのは有効な手段といえます。24時間ずっと一緒にいられますからね。

しかし、うつ病患者ならだれでも飼えばいいということではありません。おわかりだと思いますが、重度のうつ状態であるなら飼うべきではないです。それに万人にとって必ずしも有効な治療法とは限らないですしね。

では、どういう人が飼うべきなのかをお伝えします。

まず、情緒不安定でない人。とくにテンションの上がり下がりが激しく、熱しやすく冷めやすい人は飼わないほうが無難です。ペットを衝動買いしたものの、途中からお世話がずさんになるというオチがみえてます。

次に、適度な責任感がもてる人。責任重大すぎて逆にプレッシャーになってもいけませんし、むろん責任感が無さ過ぎてペットを放置するのは絶対にいけません。精神を苛まれない程度の責任感がもてるかどうかです。

最後は、生き物を愛せる人。当たり前ですが、動物嫌いでは話になりません。可愛いペットに無償の愛を注ぎ続けると約束できる人のみが飼えます。

軽度うつ病患者のペット飼育のリスク

アニマルセラピー目的でペット飼育を始めるにしても、リスクはあります。

まず、ペット飼育のリスクとして、動物アレルギー反応を引き起こすこと。悲しいですが、いくら動物が好きでもアレルギーでは触れ合うことはできません。

次に、ペット飼育を失敗することによっての自己嫌悪。「自分はこの子を幸せにできなかった…」と落ち込むのでは、ペットの存在はもはや毒です。

もう一つ。ペットにイライラしてしまうこと。動物は当然機械ではないのですから、予期しない行動に出る場合があります。思い通りに言う事を聞いてくれないことに腹を立てる可能性はあります。

そして一番怖いのがペットロスによる精神不安定化です。ペットはいつか亡くなるものですから、その事実と冷静に向き合うことが必要。それができずにただただ涙する日々を送ってしまえば、治りかけていたうつもぶり返しかねません。

まとめ

今回の記事では、アニマルセラピーとうつ病患者にとってのペット飼育についてまとめてみました。いかがだったでしょうか。

動物がどれだけ癒しの存在であるかをわかって頂けたかと思いますが、うつ病患者が動物を飼うとなると様々な壁を超える必要があると思います。精神安定、時間の意識、規則正しい生活、責任力…などをすべて求められます。

もし、ペットが飼えない状況であれば、支援者に「アニマルセラピーを受けたい」と相談するか、動物カフェや動物園(できるだけ触れ合えるところ)などで積極的に動物に会いに行きましょう。

参考文献

アニマルセラピーの効果や問題点とは 種類や受けたい場合の方法を紹介
https://petokoto.com

犬がうつ病を改善してくれる6つの理由
http://karapaia.com

【幸せホルモン】ストレスを消し多幸感を与えてくれる“オキシトシン”を出す方法【神秘の力】
https://next.rikunabi.com/

不足してませんか?心のバランスを保つ「セロトニン」
https://www.ichida-kyoto.com

Yuki

Yuki

精神的に不安定になりやすい日々を送りつつも、自分らしく生きる方法を模索している20代女性です。趣味は、イラスト制作、英語学習、ブログ運営などです。このブログでは体験した事や学んだことなどを共有できたらと思います。

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