パラリンピック・パラテコンドー編~パラテコンドーのルールは?
その他の障害・病気 スポーツ東京2020大会からパラリンピックの正式競技となる2競技のうちの1つのテコンドーを紹介したいと思います。(もう一つはバドミントン)。蹴り技を特徴とする格闘技で、基本的なルールはオリンピックとほぼ同じですが、パラリンピックでは上肢に切断や機能障がいのある選手が対象です。障がいの程度により、重いほうから順にK41からK44まで4つのスポーツクラスに分けられ、男女別に体重階級制(各3階級)で競う格闘技です。
テコンドーの歴史
テコンドーは朝鮮半島の古武術や中国武術、空手などを取り入れた独自の技術体系を確立した格闘技です。空手と違い、多彩な蹴り技が特徴を特徴としています。1955年に正式にテコンドーと命名されました。大韓民国の国技ですが、世界200ヶ国以上も普及しており、競技人口は7000万人とも言われています。 比較的歴史が浅い格闘技ですが、ここまで広まった理由は、空手などの武道より、フィットネスとしてのスポーツとして親しまれたのが大きい要因と言われています。 その後、2005年上肢障害者を対象としたパラテコンドーが誕生しました。そして今回の2020年東京パラリンピックから正式種目となりました。
パラテコンドーにおける「キョルギ」(組手)のルール
ルールはオリンピックのテコンドーとほぼ同じで、道着の上に赤と青それぞれのプロテクターとヘッドギアを装着した選手同士が、八角形の競技エリアと安全エリアに分かれたコート上で戦います。試合時間は2分×3ラウンドで、ラウンド間に1分間のインターバルが入ります。胴プロテクターにはセンサーが組み込まれており、有効な攻撃が決まると、自動的でポイントが入る仕組みになっています。 パラテコンドーでは頭への攻撃が禁止されており、胴体のプロテクターに対して、かかと落としや後ろ回し蹴りなど有効な蹴り技を決めた場合にのみ得点が入ります。パンチは禁止されていませんが、ポイントにはなりません。胴に蹴りが入ったら2点、180度の回転が加わった後ろ蹴りが3点、後ろ蹴りから軸足を入れ替えて360度の回転蹴りが決まれば4点になります。 勝敗は、得たポイント数の合計が多い方が勝利です。また、同点の場合は、2分間のゴールデンポイントラウンドを行い、先にポイントを取った方の勝利です。試合時間内に相手がダウンし10カウント以内またはレフリーストップによるノックアウト勝ちや、反則を積み重ねて失格により試合が終わるケースもあり勝敗パターンはさまざまです。
パラテコンドーの反則
主な反則は、自分が体勢を崩して転んだり、倒れたりして、足の裏以外が床に付いた場合と、競技エリアから両足が出た場合、相手をつかんで投げたり、突飛ばしたりした場合は相手選手に1ポイントが入ります。また1試合の間に反則が10回を超えた場合は、負けになります。
パラテコンドーの魅力は次々と繰り出される足技の数々です。スピード感があふれ、迫力がある蹴り技は他の競技には無い魅力です。他のパラスポーツと比べても、格闘技としての性格が強いスポーツで、パラリンピックの中でも、注目の競技です。
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動画:NHK「古舘伊知郎 魂の実況!!」テコンドー【パラリンピック応援】
参考文献
dメニュースポーツ
https://sports.smt.docomo.ne.jp/
https://www.youtube.com/
https://tokyo2020.org/jp/
身体障害