睡眠管理アプリは睡眠障害を救う?

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出典:Photo by Christopher Jolly on Unsplash

睡眠障害に悩む人は多い?

実は日本人の約5分の1が何らかの睡眠障害に悩まされています。

症状はさまざまですが、入眠障害や早朝覚醒といったいくつかの種類に分けられてます。

かくいうわたしも睡眠にはいくつかの悩みがあります。入眠までに時間がかかることや、睡眠薬を飲んで普通に眠っても4時間ほどしか眠ることができないなどです。

救世主登場!?

そんな睡眠に悩む現代日本に突如として現れた存在。それがスマホアプリの「Pokémon Sleep(以下、ポケモンスリープ)」です。

このアプリは、睡眠時にアプリを起動したまま寝ると、ぐっすり寝ている時間や、うとうとしている時間を計測してくれたり、寝言やいびきを録音してくれたりします。

以前より睡眠管理アプリというものは存在しており、わたしも利用していた時期がありました。

ですがこのポケモンスリープが従来のアプリと違うところは、やはりその「ゲーム性」でしょう。

睡眠をとることによってえた報酬で、ポケモンを育成できることがSNSを中心に話題になり、朝には睡眠グラフのスクリーンショットでタイムラインが賑わうことも。

睡眠に直接影響するわけではない

睡眠管理アプリはあくまで睡眠の時間を記録したり、自分の睡眠の質を調べるもので、よく眠れるようになったり疲れがとれるものではありません。

過去のアプリをわたし自身が使ってみた感想では「ああ、わたしの睡眠はこんな感じなのか、よくわかった」と、少し使っただけでもういいやとなってしまいました。

睡眠を記録する以上の発展が特になかったからです。

そこで前述の「ゲーム性」というものがキーワードとして浮かび上がってきます。

ポケモンスリープでは睡眠によって新しいポケモンと出会うことができたり、ポケモンを育成することが可能となっています。

ここが今までのアプリと違ったところで、寝ながらゲームを遊んでいるという感覚が面白く、寝ることが楽しみになったと語るネット仲間もいます。

環境を改善するのは自分のチカラ

結局のところ、睡眠時間や睡眠の深さが可視化されたところで、自分自身で何か変わろうとしなければ同じことです。

ですがSNSを眺めていて感じることは「自分の睡眠やいびきを知ることで、良質な睡眠を求めるようになった人」が多いということです。

マットレスなどの寝具を新調することを検討する人や、運動や半身浴によってぐっすり寝やすい体質になろうと一念発起する人もいます。

間接的にではありますが、睡眠の質の向上に一役買っているのはほぼ間違いないのかもしれません。

こころの病気にもプラスになるかも

わたしは精神障害手帳持ちで、パニック障害が主な症状。他にも軽度の統合失調症や双極性障害と診断されています。

わたしのような病気を持っている方には睡眠障害を抱えている人も少なくなく、睡眠薬を日常的に服用していたりします。

ですが、このポケモンスリープの登場で、わたしが実際に使ってみて睡眠が少し楽しいと感じるようになりました。

睡眠時間は平均して1日4時間なので決して長くはないのですが、それを改善するにはやはり適度な運動が必要なのかなと思います。

そういえば、同じポケモン繋がりでウォーキングに使えそうな大人気アプリがあったような気がしますが……それはまた別のお話。


参考文献

睡眠障害 (症状・原因・治療など)/医療法人社団 心翠会 https://shinsui.net/word/11

『Pokémon Sleep』公式サイト https://www.pokemonsleep.net/

新井 一生

新井 一生

社会人になってからパニック障害、統合失調症などを患った精神障害者。
精神病になってからも沢山の失敗を経験しながら、なんとか生きている。
好きなものはゲーム。

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