筋痛症の母とわたしの最近の楽しみは、週末の公共施設めぐりです。

暮らし

出典:Photo by Hasan Almasi on Unsplash

わたしには80歳を超える高齢の母がいます。リウマチや筋痛症に苦しみ、介護のレベルとしては要支援2になっています。手帳持ちではないため、障害者ではありませんが、からだの自由が奪われていくストレスと戦いながら生活を送っています。

そんな母と、双極性障害でモヤモヤしたわたしが、ふたりまとめてストレス解消する方法を発見しました。

なんとシンプル。「ちょっとお出かけする」ことです。

気持ちは小旅行

以前はふたりで自転車で遠くへ行ったりもしていたのですが、今となっては強風などで母の身が危険にさらされることも。

そこで、障害者割引や高齢者割引を利用して、バスや地下鉄などの公共交通機関で色々な場所に繰り出すことにしました。

母は足も少し不自由になりつつありますが、杖をつきながらふたりでゆっくりゆっくりと歩いています。

目的地は様々ですが、寺院に行ったり、ガーデニングが好きな母のリクエストで植物園に行くことが多いです。家に居るだけでは見られないものを見たり体験できるとなると、心なしか母の足取りも軽いよう。

今年は桜やネモフィラを見に行ったりしましたが、近いうちに紫陽花を見に行こうと計画しています。

充実のバリアフリー

公共交通機関を利用し、さらに市などが運営している施設を利用する。これは我々障害者にとっては、とてもありがたいというか、とっても節約になるのです。

植物園などでも、入場料が無料(同伴者含め)であったり、半額で入場できたりします。

これは健常者と比較して、一定以上の収入を得ることがむずかしいことが多いというための配慮もあるのかなあと思ったりします。

そして個人的に感じることが、市や府が運営する公共施設は一般の民営施設にくらべて「バリアフリー」の部分がとても優れているように思えます。

点字案内や音声によるガイド、オストメイトの設置など、民間の施設では設置が遅れているものや省かれているものもしっかりあります。

わたし自身はこれらの仕組みに頼ることは現状ありませんが、この部分に力を入れて施設が作られているのを見ると「おお、障害者にも楽しめる施設になってる!」と嬉しくなります。

また、以前はJRや近鉄などの私鉄では障害者割引がなかったのが、手帳の区分によっては半額などの補助を受けられるようになったのも、移動範囲が広がって嬉しい点。これはわたし自身は少し前までは知らなかったのですが、障害者手帳の更新に区役所に行ったところ、JRでも割引できるようになりましたよ~というチラシのようなものをいただきました。

輝きを取り戻せ!

普段はからだの痛みや、手足の動きが不自由になっていくことでイライラしている母ですが、ふたりで次の目的地を計画したり実際に足を運んでいるときにはキラキラとしているように思えます。

あと何年こういったことができるかはわかりませんが、少しでも母との思い出を重ねることができたらなと思います。

新井 一生

新井 一生

社会人になってからパニック障害、統合失調症などを患った精神障害者。
精神病になってからも沢山の失敗を経験しながら、なんとか生きている。
好きなものはゲーム。

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