阪神淡路大震災から25年が経ちました。震度7を西宮で体験し、その後パニック障害を発症しましたが、当時を振り返ります。
パニック障害・不安障害お正月が過ぎると、毎年憂鬱になります。
25年も前のことだし、ショックもありはっきり覚えていないところもありますが、1995年1月17日、西宮市で震災にあいました。一軒家の2階のベッドで寝ていたところ、震度7の揺れを、戦争が始まって爆撃されたと思い、恐怖で目が覚めて、とっさに頭まで布団をかぶりました。タンスがベッドに倒れてきて、その上に飾っていたサボテンの鉢植えや花を生けた花びん、陶器の小物が落ちて、ガシャンガシャンと大きな音がして、床に置いていた植木の土と混ざってドロドロになっていました。頭の上にも飾っていた雑貨が落ちてきました。揺れが収まって、ラジオをつけると、兵庫県が震源地でかなり大きな地震だとわかりました。みんな無事かなと心配になってきました。
同じ2階で寝ていた弟は、私より繊細で敏感な体質で、地震の前にゴーッという地響きで目が覚めて、窓の外を見ると空が光っていたそうです。どこかの国が爆破してきたと思い、ベッドにしがみ付いていたそうです。私たちは2人とも地震とは思えず、爆破されたと思っていました。元々地震が少なかった地域でしたし、震度7というのは、地震とは思えない凄いものでした。揺れが収まって、我に返り、家族の安否が心配になりました。
1階で寝ていた祖母が「あんたたち、大丈夫かー?」と叫んでいたので、1階に降りました。ガスが使えなくなっていて、お湯も出なくて、食事も作れなくて辛かったです。犬の寝ていた目の前まで食器棚の食器が落ちてきて割れて、怖がっていたので、ダイニングテーブルをリビングに運んで、テーブルの下で2日くらい犬と祖母と一緒にいました。余震が酷くて、揺れる度に凄い恐怖を感じました。電話は、集中していて全く使えませんでした。携帯電話もありません。テレビを見ながら、映し出される映像を見て、ショックしかなかったです。外の景色は普段と変わらず、近所の人はみんな無事なんだなと知りました。家にはヒビが入っていました。家にある少しのお菓子を食べてることしかできず、お腹が空いていました。その後、父から電話があり、私たちが無事だと知るとほっとしていました。でも、電車などほとんど動いていなかったので、しばらく危ないから家に帰らない方が良いと伝えました。
私は気になっていたお家へ自転車で少し走りました。震災前に自転車の部品を落として探していたところ、一緒に探してくれて、後日家の前に見つけた部品を置いてくれたお宅です。その辺りは、ほとんど全壊でした。家があったと思う場所には花束が置かれていました。その時が一番ショックでした。TVで見た風景が目の前にありました。建物の倒壊が酷い場所を見ると精神が崩壊していく感じがしました。学校などは、避難所や遺体安置所になりました。電話が少しずつ繋がり、何人もの友達の家が全壊したり、家族が亡くなられたことを知ることになりました。避難所では、環境も悪くて辛い状況だと聞きました。倒壊が酷い地域では、見物に来る人がいることも知りました。私のことも、もう生きてないと思っていた友達もいたり、無事だと知って泣いて喜んでくれた子もいました。
ガスが使えないので、ガスが使える家にお風呂に入りに行く生活が2か月続きました。温かい食事もご馳走していただけて、寒さとショックで疲れていましたが、人の温かさに嬉しくなりました。避難所で暮らす友達に服や膝掛け、食器や食品を差し入れに行ったり、私もぬいぐるみや励ましの手紙、ガスコンロや食品をいただくこともあって、とっても嬉しかったです。父もいろんなお土産を持って帰ってきてくれて、やっと会えた時は嬉しかったです。今までの生活は、当たり前にあるのものじゃないんだなーと思いました。一年後、今のような過呼吸発作を起こすようになり、パニック障害を発症して、良くなったり、悪くなったりを繰り返して今に至ります。犬と一緒に過ごしたダイニングテーブルは今でも使っていて、大切な想い出です。
この震災から学んだことは、
・寝室には家具を置かない
・家には水や食料品をストックしておく
・懐中電灯、ラジオ、電池・バッテリーも必要
・カバンにはいつも水や飴、携帯の充電器、カイロやマスク、バンドエイド、ウェットティッシュを入れておく
・非常時には助け合いがあるのでなんとかなる!!
・生かされているのだから、これからも頑張って生きていく
25年経った神戸の街はとても綺麗になっていて、本当にここで震災があったのかなと思うくらいです。1月17日は、神戸の「1.17希望の灯り」に行きます。当時のことを思い出すのは辛いですが、忘れることも辛いです。2018年6月18日には今住んでいる大阪府北部で震度6弱の地震がありました。阪神淡路大震災の恐怖が蘇りました。いつか来るかもしれない巨大地震に備えて、防災の知識を更にたくさん吸収していきたいです。
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