私の説明書~発達障害への対処方法
発達障害出典:Photo by Thought Catalog on Unsplash
私がADHD(注意欠陥多動性障害)やASD(自閉症スペクトラム)と診断されたのは、2022年であり最近の話なのですが、それ以前から発達障害を疑っていました。
たとえ発達障害でなくとも物忘れや、あまりよく考えず思いつきで話して場の空気を悪くすることがあるのを自覚していました。その経験と発達障害と診断されてからの経験を合わせて、私が対策してきたことを、書いていこうと思います。
私は攻撃的?
ASDには空気が読めず、思ったことをそのまま口に出してしまう特性があり、相手に不快な思いをさせることがあります。私も、そのように思ったことを口に出したことで、意図しない受け取られ方をされてしまった経験が何度もあります。
高校のころの話です。友達と何気ない会話をしているときに、友達から「いい方がきつい」といわれてしまいました。そのとき、私のいい方が、どうきついのかわからなかったです。私には自覚が一切ありませんでした。
また、医療系の専門学校に通っていたころ、ある作業療法士の先生が私に対して「言葉は丁寧に話しているが、攻撃的なところがある」といわれました。私は人と争うことをなるべく避け、言葉使いも気をつけている方だと思っていたので、この言葉にも自分には一切、自覚がなくて驚いてしまいました。
「話した言葉が、自分の意図とは異なって、悪く受け止められてしまう」社会に出てから他の場面でも何度かありました。私はそういう性質が自分にあると理解して、相手に何かを話すときは、相手のプライドを傷つけないように、誤解が無いようによく考えてから発言するようにしたのです。
聴くときも同様に相手が会話をしている途中で、衝動的に自分の意見を挟みたくなるのですが相手の話が終わるまでは黙って聞き、話し終えたと思った段階で自分の意見をいうようにしています。この対策のおかげで、この10年間は他人から「きついことをいっている」とはいわれなくなりました。
物忘れへの対策
私は物忘れが多い方だと思いますので、昔から自分の記憶力には自信がありませんでした。そこで、いわれた大事なことは忘れないようにメモに書いておくという癖をつけていました。そして、できる限りいわれたこと、大事なことは忘れる前に済ませるようにしています。
特に仕事では、メモ帳に優先順位の高く、しなければならない項目から上に書いていき、済んだらその項目は消していくことで、済ませた項目と、まだ済ませていない項目を目で見てわかるようにすることで対策をしています。
鍵や財布の管理
鍵や財布など無くしては困るものは、鞄の決められたポケットの中に入れておくようにします。使ったらそこに戻すことを徹底すれば無くすことはないと思います。
わからないことは聞くようにする
私は仕事のことでわからないことは放っておかず、できるだけ質問するようにしています。仕事の優先順位や、仕事のやり方など思い違いがあると困るので、必ずこのふたつは理解できるまで聞くようにしています。
しかし、私も苦手な人と話すのは得意ではないので、そういう人物と働いていている中で、仕事について質問したい場合は、なるべく、顔色を見て話しかけてもいいタイミングを探って、質問するようにしています。
まとめ
私は以前から、自分の記憶力やコミュニケーションに自信がないため、障害が診断される前から自分で対処方法を考えて実行してきました。
しかし、作業のスピードが速かった場合や、工程が複雑だったりした場合、上手く対処できなかったり、メモに書いた場所を探せずに活かせなかったりして失敗してしまう場合がありました。
私は、急かされた場合、焦ってしまい失敗してしまうところがあります。この特性に対する対処は自分だけでは難しいため、それは配慮事項として人に理解してもらおうと思います。
自分の障害に対して、こういう手段はどうだろうと試していくのは大切です。しかし、自分だけで対処できないことについては相手に配慮してもらうのも大切なことだと思います。
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