「ADHDの人に向く仕事」について考えてみた
仕事 発達障害ADHDと診断されて
私は数年前、発達障害(ADHD)と診断されました。この診断を受けたとき、長年のジグソーパズルがようやく解けたと思いました。幼い頃から漠然とした生きづらさを感じていた私は、そのモヤモヤしたものに名前をつけてもらった気がしたからです。
ADHDの特性は人それぞれです。私の場合は、得意な事と不得意なことが、かなりはっきりしています。この特性が人生に最もかかわってくるのが、仕事だと思います。そこで今回は、ADHDの人に向く仕事について紹介します。
ADHDの人は「好き」を仕事にしよう!
発達障害者向け就労移行支援を展開する「Kaien」のホームページの記事によると、ADHDの人に合う仕事は、本人の興味や集中が保ちやすい職種や現場を選ぶことが重要なのだそうです。例えば・・・
・自分の興味を発信できる仕事(編集、記者、ディレクター、カメラマン など)
・モノ作りに関わる仕事(料理人、整備工、プログラマー、アニメーター、デザイナー など)
・専門分野に特化できる仕事(研究者、学者、塾講師、教員 など)
これを読んで、すごく腑に落ちました。ADHDの人は好きなことや得意なことには過集中といわれるくらい熱中してしまうので、それを仕事にできれば、やりがいを感じるのはもちろんのこと、自己肯定感も高まるし、長続きして経済的にも安定するし、それはもう障害といわないんだろうな、と。
ADHDの人に合う仕事~私の場合~
私はかつて編集の仕事をしていたのですが、今思えばADHDの特性が奇跡的にプラスに働きました。
・好奇心旺盛 → アイデアがポンポン浮かぶ → 企画立案が得意
・飽きっぽい → 特集テーマは毎回変わるので飽きずに作り続けられる
・うっかりミスが多い → 編集業務には「校正(=後で修正できる)」という救済措置がある
などなど。こう考えると、編集はADHDの自分にとってまさに天職だったわけです。事実、楽しかった。私の場合は、ある程度 裁量権があったり、同僚に恵まれたりと、さらにラッキーが重なり、幸せな会社生活を送ることができました。
このときの私は、のちに自分がまさか『障害者』になるとは思っていませんでした。
スヌーピーの名言に「You play with the cards you’re dealt(配られたカードで勝負するしかないのさ)」という言葉がありますが、もう頷くばかりです。生きづらくても、凸凹があっても、結局何事も自分次第なんだとスヌーピーは言います。私はこれから自分の「好き」をまた仕事にできるのだろうか。答えはまだ分かりませんが、少なくとも自分の納得のいく未来を選択できればいいなと考えています。
参考文献
Kaien「発達障害に向く仕事を考える ADHD(注意欠如多動性障害)」編
http://www.kaien-lab.com
注意欠陥多動性障害(ADHD)