その他連載コラム
良い福祉サービス事業所を選ぶための3つのポイント
出典:http://www.photo-ac.com
最近は障害者福祉分野に多くのNPOや民間法人が参入して事業所が急激に増えています。ユーザーである利用者にとっては選択肢が増えていることは良いことです。しかし、未熟な事業所も多く存在するので、良い事業所を選ぶためにどうしたらいいか悩んでいる人も少なくありません。ここでは、自分に合った良い事業所を選ぶために役に立つ3つの視点について説明します。
就職・ステップアップの実績があるか
1つは、就職・ステップアップの実績を上げていて、卒業するまでの期間が短いかという点です。入所した利用者を囲い込み、利用するメンバーが長い期間同じである事業所はよくないといえます。あくまで事業所は訓練機関であり、期限・目標を決めてステップアップに向けて取り組んでいる事業所がよいでしょう。ただし、医療ケアの必要があるなど重度障害をもつ人の事業所であれば、逆に長く安心してケアを受けられる体制であるかが大切になります。
行政・相談機関・医療機関などと連携しているか
2つめは、いろんなところとつながりを作っている事業所かどうかという点です。市区町村の行政はもちろん、相談支援機関、医療機関、教育機関などとつながりを作っているところは良い事業所といえます。コラボしてイベントや講演会などを行っている所は良い例です。また、困った時にいろんな角度から支援を受けることができます。さらに企業とのつながりも多ければ、就職にも役に立つでしょう。
支援者の資質が高いか
最後3つめは、スタッフの資質です。利用者と支援者がちょうど良い距離感を保っていることが大切です。手厚くても過剰なサービスは依存を増大させる恐れもあります。
福祉の現場では熱い気持ちをもって利用者と向き合っている支援者が多くいます。しかし、燃え尽きてしまったり、長続きしないというケースも少なくありません。うまくいっている事業所では、近すぎず遠すぎない人間関係を築いています。利用者と支援者が細く長い信頼関係を築けることが重要です。
事業所を選ぶということは人生に関わる大切な選択です。たくさんの情報を集めて、実際に見学等でしっかり比較を行って、自分にぴったり合った事業所を選びましょう。