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バセドウ病とは?症状を引き起こす甲状腺ホルモンとは?

出典:http://www.photo-ac.com


バセドウ病についてご存知でしょうか?歌手の絢香さんがかかったことで話題になったので、名前は聞いたことがある方が多いでしょう。しかし詳しい症状などは分からない、という方が多いのではないでしょうか?

バセドウ病とは?



バセドウ病は、甲状腺ホルモンが過剰に作られる病気です。発病する年齢は20~30代が過半数とされ、女性に多くみられます。

甲状腺はのどぼとけの下にある器官で、そこで作られる甲状腺ホルモンには、体の新陳代謝を高めてエネルギーを作ることを促す働きがあります。

甲状腺は、脳からの指示でホルモンを作ります。しかし、体を細菌やウイルスから守る働きをする免疫の異常で、自分の体内を標的とする抗体が作られてしまい、それが甲状腺を刺激することでホルモンが過剰に作られてしまいます。


バセドウ病の原因



バセドウ病の原因とされる抗体が作られるきっかけは、残念ながら解明されていません。体の状態の変化、ストレスや過労が原因とする説もあります。
また、遺伝が関わっているとも言われています。バセドウ病にかかった方の親族の中にも、同じ病気を持った方が多いと言われていて、約17%という報告があります。母親から女の子へ遺伝する確率も、一般の親子に比べて6~10倍という調査結果がありますが、必ず遺伝するわけではありません。

他にも、喫煙が原因となることがあり、吸わない方に比べて3.3倍、まぶたの腫れや眼球前に出る症状を伴うバセドウ病眼症には4.4倍かかりやすいという報告があります。


バセドウ病の症状



バセドウ病の主な症状には次のようなものがあります。

・動悸や心拍数の増加
・甲状腺のはれ
・手足や指先の震え
・汗をかきやすくなる
・食欲が増加するが太らない
・疲れやすくなる
・微熱
・イライラしたり落ち着かなくなる

他にも、眼球が前に出たり、まぶたが上に引っ張られて目が大きく見えるようになるなど、目に関した症状がよく取りざたされます。しかし、バセドウ病にかかったすべての人に見られる症状ではなく、眼球が前に出る症状があらわれる方は、バセドウ病にかかった方の中の3割くらいといわれています。


バセドウ病の治療法



バセドウ病の直接の原因になる、甲状腺を刺激する抗体が作られる理由が分かっていないため、抗体が作るのを抑える治療ができません。代わりに、甲状腺ホルモンが過剰に作られるのを抑える治療が行われます。

薬物治療
薬を服用し、1~3カ月ほどで甲状腺ホルモンの濃度が正常に戻り、通常の生活ができるようになります。ただ、副作用がでることがあるため、定期的に通院が必要です。また、根本の原因である抗体がなくなるわけではないため、薬を飲み続ける必要がありますが、異常が出なくなれば2~3年で服薬をやめることができ、その確率は5割程度といわれています。

アイソトープ治療
アイソトープ(放射性ヨード)薬を服用することで甲状腺の細胞を減らす治療法です。薬物治療に比べて効果が出るまでに数カ月かかり、治療後に甲状腺の機能が低下することがありますが、負担が少ないことが特徴です。放射線を使用しますが、量が少ないためガンなどの副作用がないことが証明されています。しかし、わずかながら放射線を使用するので、妊娠・授乳中の女性には使用しないことになっています。

手術
ホルモンを作る甲状腺の一部を切除する治療法です。他の治療法に比べて早く治ることが特徴です。しかし、傷跡が残ってしまったり手術後すぐは甲状腺の機能が低下することがありますが、数カ月~1年でほとんどの場合通常の状態に戻ります。



治療や予後に時間が掛かる病気ですが、原因と推測されているストレスや疲労を軽減することはできます。症状も比較的よく起こる症状なので気づきにくいですが、のどぼとけのあたりに異常を感じたり、なんとなく具合が悪いときは、早めに病院を受診しましょう。

障害者ドットコムニュース編集部

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「福祉をもっとわかりやすく!使いやすく!楽しく!」をモットーに、障害・病気をもつ方の仕事や暮らしに関する最新ニュースやコラムなどを発信していきます。
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